やなせたかしと横山隆一は《同じ高校の後輩と先輩》!高知が誇る巨匠漫画家2人の交流をたどる企画展
2025年4月24日(木) PM7時16分
高知が生んだ漫画界の2人のレジェンド・やなせたかしさんと横山隆一さんの企画展が高知市で開催されています。
高知市のかるぽーと5階にある横山隆一記念まんが館で開催中の『伝「やなせたかしと横山隆一」展』。会場には、「アンパンマン」の作者・やなせたかしさんと「フクちゃん」の作者・横山隆一さんという高知を代表する2人の関係性が分かる作品や資料など190点が展示されています。
やなせさんが横山さん宛てにしたためた色紙には、「横山隆一先生はぼくのあこがれの太陽であった」という言葉と、太陽に見立てた「フクちゃん」と「アンパンマン」の姿が。横山さんに対するやなせさんの尊敬の念がくみ取れます。
横山さんとやなせさんは、今の高知追手前高校の先輩と後輩で年の差は10歳。やなせさんが漫画家という職業を意識し始めたのは中学時代に横山さんの絵を見たことがきっかけだったといいます。
横山さん作の「土佐闘犬」は、墨で描かれたシンプルな線が特徴的です。
二人の共通の故郷・高知の名所を描いた作品も並んでいます。月の名所「桂浜」を描いたやなせさんの作品では、白波に「Katsurahama」と書き綴られています。満月を眺める後ろ姿は「ボオ氏」。やなせさんがアンパンマンを生み出すまで数多く描いていたキャラクターです。
作品以外にも、横山さんが創設しやなせさんも所属した「漫画集団」や、2人が創刊に関わり高知の文化人がエッセイなどを寄せた文芸雑誌「南風」などの資料も展示されています。
横山隆一記念まんが館 大野雅泰学芸員:
「お互いがお互いを、年は離れているけれども尊敬していたんだなということが分かって、非常に面白いなと思います」
『伝「やなせたかしと横山隆一」展』は8月31日まで開催されています。