高知・物部川で相次ぐアユの大量死「初めての事態」 連日の猛暑・渇水による水温上昇が原因か
2026年8月26日(水) PM7時09分
川村アナウンサー:
「私は物部川に来ています。こちらでアユが大量死しているそうです。立っていると鼻につく嫌な臭いが漂っています。アユが浮いているんです」
高知県香美市から香南市にかけて流れる一級河川・物部川。例年この時季はアユ漁をする釣り人でにぎわいますが、この夏は深刻な変化がありました。
先週からアユの大量死が相次いでいるのです。多い日には1000匹以上が浮いているのが見つかったといいます。
物部川漁業協同組合・松浦秀俊 組合長:
「非常に危機的な状況です。これだけの数(アユの死骸)が流れるのは私も先輩の皆さんも初めてだということです」
8月26日、物部川漁協の組合員が網を使って死んだアユを集めると、わずか10分足らずで100匹ほどのアユを回収。その後も川には死んだアユが流されてきました。
物部川漁業協同組合・松浦秀俊 組合長:
「推定で(アユが例年の)半分以下になっているんじゃないかと。物部川にとって必要な産卵の親アユが10万ぐらいを見込んでいるんですね。その数が確保できないのではということを心配していますね」
漁協が危機感を強めているアユの大量死。異常な水温の上昇によると考えられていますが、その原因は深刻な渇水にあります。
流域ではここひと月、まとまった雨が降っていません。貯水率が低下した上流の永瀬ダムが8月4日から放水量を20%カットしたこともあり、物部川下流の水深は通常よりも20センチほど浅くなっています。水深が浅くなったことで水温が上昇したと考えられます。
川村アナウンサー:
「川の水温を確かめてみます。私はひんやりと感じます。おそらく水温は25~30℃なんですが、アユにとっては人でいう高い時で50~60℃に感じることもあるそうです」
物部川漁協は、猛暑が続くなか現在のダムの放水量ではアユが生きていける環境を十分に確保できないと指摘しています。
物部川漁業協同組合・松浦秀俊 組合長:
Qダムの放水量も少ないんじゃないかと
「そりゃね、思いますけど。近年の気候変動によって水量が減ると水温が上がる。それによって生き物が生きていけなくなる。そのことは考えてないので、最低限必要な維持流量を考えていただきたい」
物部川では2024年にも渇水により多くのアユが死んでいるのが確認されましたが、今回ほどの大量死は過去確認されていないということです。
一日も早くまとまった雨が降ってほしいところ。気象台は27日、28日は一時的に雨が降るものの、むこう一週間まとまった雨は期待できないとしています。
漁協は渇水が続くことで今後のアユの産卵に悪影響が及び、来シーズン以降アユの数が激減するのではないかと危惧しています。










