高知のコメ農家が「再生二期作」で収益増へ 米価下落・コスト高・猛暑の“トリプルパンチ”
2026年8月25日(火) PM6時59分
高知の農家はこの時期収穫に大忙しです。しかし、3つの危機に直面しています。
【3つの危機】
・米の価格の下落
・燃料や肥料の高騰
・猛暑による収穫量の減少
このトリプルパンチで米作りをやめざるをえないと話す農家もいます。そんな中、費用や労力をかけず暑さ対策もかねた新たな栽培「再生二期作」に取り組む農家を取材しました。
高知市介良の米農家・中島正根さん78歳です。5ヘクタールの田んぼで今年4月に植えた米の収穫作業に追われています。しかし、ある問題がー。
中島正根さん:
Q高温障害がある
「そうです。稲の花が実になる時が一番大事。その時に異常な高温35℃ぐらいが続くと結実しない。実にならない。収量が落ちる」
夏場に猛暑が続いた影響で収穫量が2割ほど減る見込みです。さらに―
中島正根さん:
「マレーシアからの輸入肥料」
燃料や肥料の高騰が追い打ちをかけます。
中島正根さん:
「今年にかけて肥料・農薬・燃料・機械代すべてのコストが倍ぐらいになっている」
さらに今年の新米をめぐっては、JA高知県が決めた農家に前払いする概算金が大きなショックを与えました。60kgあたり1万4000円。これは、米騒動で高騰した去年の2万2000円に比べ、36%も下落したのです。
中島正根さん:
「最初にこの値段が分かっていたら僕は作付けをやっていない。作っても採算が合わない。仕事としては成り立たない」
中島さんは低コストによる収益化を目指し、3年前から本格的に「再生二期作」に取り組んでいます。
再生二期作は収穫後の田んぼに肥料をまくだけ。すると刈り取った株から新たに芽が出て、暑さのピークを避けて成長し11月ごろに収穫できます。通常の二期作よりも収穫量が落ちるものの、苗づくり・耕耘・田植えの作業が必要ありません。
中島正根さん:
「圃場に残った切り株から少しでも収益を上げないと生活できない」
中島さんは「農業で赤字になると離農が増え、日本の自然環境が変わる」と話します。
中島正根さん:
「春になったら山から水を引いて、水路を掃除して、農道を整備して、地域全体で米を作る文化がある。農地の保全、自然環境、多面的機能の維持を農家がやっている。高齢者中心に頑張っているが、先がないかもしれない」
日本の農業を守るためにも国に対し支援を訴えます。
中島正根さん:
「最低限の補填があるべき。そうじゃないと次の世代は誰もやらない。どうぞ助けていただきたい」










