体脂肪率6%、体の軽さが武器 箱根駅伝“鮮烈”デビューのランナー高石樹選手 地元・高知で恩返し
2026年8月25日(火) PM7時21分
2026年の箱根駅伝。1年生ながら過酷な山の難所・5区に抜擢され、全国にその名を轟かせた高知出身のランナーがいます。国学院大学の2年・高石樹選手です。
8月、1年ぶりに故郷の高知に帰省した高石選手と母校の後輩たちとの練習に同行し、強さの秘密に迫りました。
高知市の陸上競技場。赤いシャツを着ているのが高知市出身で国学院大学陸上競技部2年の高石樹選手です。
国学院大学2年・高石樹 選手:
Qやっぱり速いですね?
「はい」
Qそんなに息も荒れてない
「そうですね、ちょっときつかったかなきょうは。いつもは余裕持っていけるんですけど」
高石選手は2025年、高知工業高校から大学駅伝の強豪・国学院大学に入学。箱根駅伝では1年生にして山登りの難所、往路の最終5区に抜擢されました。
粘り強い走りが持ち味で、全国高校駅伝の坂道で特に力を発揮していたことが大役を任された理由です。
国学院大学2年・高石樹 選手:
「自分のミスでチームの順位に影響してしまったら申し訳ないというか、絶対に外してはいけないレースというか、はめないといけないレースだったのでそこが怖かった。うれしいというか、しっかり自分の責任を果たそうという感じでした」
そんなプレッシャーの中、挑んだ本番。3位でタスキを受けた高石選手は5区の区間記録を2分も縮めた青学のエース・黒田朝日選手に一気に抜き去られます。ただ、圧倒的な力を見せつけられたことで心に火が付きました。
国学院大学2年・高石樹 選手:
「ついていかなくてもいいと指示があったんですけど、このまま終わるのは嫌だなと思ったので、ここが正念場かなと思いました。これ以上1秒でも青山学院さんに差を付けられないようにゴールしようと思っていました」
20.8キロを1時間10分5秒と、1年生での歴代最速タイムを叩き出し、チームの往路4位・総合2位に貢献しました。
この夏、1年ぶりに高知に帰省した高石選手。
国学院大学2年・高石樹 選手:
「国学院大学の高石です。自分も夏合宿の合間のジョグとなりますが、しっかり目的持ってやろうと思っているので強くなれるよう考えて行っていきましょう」
この日は高知工業高校・陸上部の後輩たちと1時間の練習に汗を流しました。身長159センチ体重43.5キロ、体脂肪率わずか6%と、体の軽さが高石選手の武器です。
国学院大学2年・高石樹 選手:
「体重が軽いほうが足へのダメージの少なさだったり、一歩にかかる力、ロスが少ないのでピッチ(一定速度)で動かせてタイムも伸びていくんじゃないか」
高石選手がこの日1時間かけて行ったメニューは8キロのジョギングと400メートル走を10本。
こちらが8キロを終えた直後の400メートルの走りです。ふだんの試合に近いという速さをカメラで追ってみると…
中川哲 記者:
Qどうですか?
「きつい。めちゃ速い。風のように速いね」
中川記者によると、その速さはまさに風のごとく!100メートル走のように感じたということです。
隣で走っていた後輩は…
高知工業2年・岩下幾海 選手:
「自分が(クール)ダウンしちゅうときに動きとか見させてもらったんですけど、結構軽めで動けていて、跳ねる感じやったんでこれが大学生なんかなと。学びが多い」
鮮烈な箱根デビューを果たした高石選手ですが、意外にも中学までは帰宅部で陸上とは無縁でした。
高知工業時代の恩師・大和田賀仁 監督:
「入ってきたときは右も左も分からない純粋な小学生みたいな形で入ってきて、だんだん(走り方を)覚えていきながら、でも、1番は自分が勝ってやろうというか、強くなってやろうという意志が非常に強い選手でした」
当時を知る後輩は…
高知工業高校3年・前田昊志郎キャプテン:
「与えられた練習以上に走って、先生から走るのを止められても走るぐらい自分にストイックだった」
高校時代に出合った陸上で才能が開花した高石選手。
国学院大学2年・高石樹 選手:
「箱根(を走る)選手はあまり高知県にいないと思うので、しっかり高知県にもいるよというか、存在感出してアピールしていきたい」
将来の夢はマラソンに転向し日本記録を作ることですが、その前に成し遂げたい目標があります。
国学院大学2年・高石樹 選手:
「地元高知への恩返し含め、箱根駅伝総合優勝目指して頑張ります。応援お願いします」
ここで、高石選手の練習日のスケジュールを紹介します。朝5時半に起床してまず1時間ほどの練習で走ります。そのあと、朝食、授業などを経て再び午後から2、3時間の練習を行うということですが1日平均30キロから40キロ走るそうなんです。
高石選手の走りは高知の後輩たちに大きな勇気を与えてくれています。箱根でのさらなる活躍に期待したいですね。










