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News- 高知のニュース

なぜ「危険運転」にならないのか?運転中にサンダル履き替え1歳児死亡、遺族は法改正目指し控訴へ【高知】

2024年、東部自動車道で「ながら運転」の車に衝突され1歳の男の子が亡くなりました。高知地方裁判所は事故を起こした男に禁錮4年の実刑判決を言い渡しました。

ながら運転撲滅に向けた神農さん夫妻の1年10カ月に及ぶ戦いを振り返ります。

2024年9月、神農さん一家は旅行で高知を訪れ、香南市の東部自動車道を走行していました。突然、反対車線の車が目の前に。センターラインを越えてわずか0.8秒。回避は不可能でした。

【2025年8月1日】
神農諭哉さん:
「一瞬の出来事。娘の泣き声、妻も痛いと言っていた。息子の泣き声だけが聞こえなかった」

煌瑛ちゃんは、後部座席のチャイルドシートでシートベルトをしめていたにもかかわらず、全身を強く打ち亡くなりました。

助手席にいた彩乃さんは内臓を損傷し全身12カ所を骨折。意識を失いました。

妻・彩乃さん:
「ほぼ寝たきりの状態から息子のお別れ会に出るために車いすに乗る練習をして、なんとか両手にだっこはした。あの重さは一生忘れない」

その後の捜査で、事故を起こした車は「ながら運転」だったことが分かりました。

玉井新平アナウンサー:
「男はシートベルトを着用していませんでした。そして、運転支援機能を起動させた上で靴をはきかえようと、助手席の下に置いてあったサンダルをとろうと左手をのばします。その際、体は大きく倒れる状態になります。右手で握っていたハンドルを急に右にきり、事故を起こしたとされています」

【2025年8月2日】
神農諭哉さん:
「8月2日が息子の2歳の誕生日。一緒に戦おうという気持ちで息子を連れてきた」

妻・彩乃さん:
「この先、私たち家族が前を向いて進むために、こうちゃんにもしっかり見ていてもらいたい」

神農さん夫妻はながら運転の撲滅と被告の厳罰を求め、署名活動を展開。オンラインも含め約17万の署名が集まりました。しかし、法律の壁が立ちはだかります。

妻・彩乃さん:
「とにかく悔しくて。どうしてこれが危険運転致死傷罪にならないのか」

最大20年の拘禁刑を科す危険運転致死傷罪は飲酒運転やあおり運転などに適用されます。しかし、ながら運転は想定しておらず、今回のような事故には適用できません。検察は過失運転致死傷罪で被告を在宅起訴し、法定刑の上限である7年を求刑しました。

妻・彩乃さん:
「ながら運転はしっかり裁かれるべき。法定刑が7年では短いと検察に伝えてきた。変えていきましょう高知からという話をした」

【2025年9月】
ながら運転をなくすため、神農さん夫婦は今後、全国の遺族と共に団体を立ち上げます。目指すは法律の改正です。

妻・彩乃さん:
「悪質なものはしっかり重たいもので裁く、法改正をしていきたい。交通事故で無くなった人たちの弔い合戦。みんなが救われる形、被害者遺族みんなと力を合わせて必ず変えたい」

事故から1年10カ月ー

妻・彩乃さん:
「『ごめんねこうちゃん大好きだよ』って毎日毎日言っている。そうじゃなくてママもパパも頑張ったよと言える日がきたら」

夫婦は事故の遺族が救われる社会を目指し、新たに動き始めます。

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