辞任表明の高知U・秋田監督『悪意を持って指導したことはない』 会見で山本社長との“あつれき”語る
2025年9月19日(金) PM7時30分
高知ユナイテッドSC・秋田豊監督:
「今日をもって高知ユナイテッドの監督を辞任させていただきます」
19日午後、高知市総合運動場の会議室に姿をあらわした秋田監督。たった一人で臨んだ会見で、選手やトレーナーに対するパワーハラスメントと認定された6つの事案について、特別調査委員会で指摘された事実関係と自らの記憶の違いをひとつひとつ説明。
秋田監督:
「(トレーナーから)『A選手が足が痛い』と連絡がありました。そこでA選手が試合をやりたくないと、私は感じました。A選手は試合をさぼろうとしたと思い、次の練習があった(6月)24日の練習前に、選手全員の前でA選手を叱りました。それに関してパワハラ認定されたこと、確認せずに言葉を発したことは自分が悪かったと思います」
秋田監督は厳しい指導は選手の成長のためだったとしたうえで、選手やトレーナーに嫌な思いをさせたとして謝罪しましたが、個々の事例には前後関係が省略されたものがあり自身が考える事実関係とは違うとも述べました。
秋田監督:
「暴力を振るったことも無いですし、悪意をもって指導・指示を出したことは一度もありません。60番目のチームである高知ユナイテッドで、チームの目標である優勝41番目のチームにするために厳しいトレーニングをし、選手たちの心を動かすためにコーチングをしてきました」
19日をもって高知ユナイテッドの監督を辞任するとした秋田監督。辞意を固めた背景に、3か月近く音信不通だったという山本社長との間にあつれきが生まれたことをあげました。
秋田監督:
「山本社長とのあつれきというか、自分としてはそんな思いは無かったんですが山本社長のそういう思いが段々段々見えてきた」
秋田監督は選手たちに対しJ3残留目指して頑張ってほしいとエールを送りました。
秋田監督:
「チームの勝利のために戦っている選手たち、戻れなくて本当に申し訳ない。チームは非常に厳しい状態になっているけど、みんなの力でなんとか(J3)残留できるように頑張ってほしいと思います。自分が上に行くためには何をすべきかを常に考えて、これからもサッカー人生を楽しんでほしいと思います。いつも応援しています。短い間でしたが、ありがとうございました。高知、最高です」