J3昇格《高知ユナイテッド》小林キャプテン&新谷選手、今だから言える苦難の道のり
2024年12月10日(火) PM7時59分 <2月14日 AM11時16分 更新>
高知県勢初のJリーグ参入を決めた高知ユナイテッドSC。キャプテンの小林大智選手と入れ替え戦で先制点を決めた新谷聖基選手が12月10日、さんさんテレビ「プライムこうち」に出演。J3昇格の喜びを語ったほか、ヘディングのコツなど小学生からの質問に答えます。
これまでユナイテッドを激励してきた元日本代表の永島昭浩さんも電話出演。J3でどんな戦い方をしていく必要があるのか、アドバイスしました。
野村アナウンサー:
きょうは「プライムこうち」お祝いムード全開で参ります。高知ユナイテッドからキャプテンの小林大智選手、そして入れ替え戦で素晴らしい先制点をあげた新谷聖基選手にスタジオにお越しいただきました。この度は本当におめでとうございました!
小林キャプテン・新谷選手:
ありがとうございます。
野村アナ:
ホットなホットな2人に来ていただきました。
遠藤アナウンサー:
まずはその入れ替え戦のことから聞いていきましょうか。
小林キャプテン、1対1で(入れ替え戦)初戦を終えて、2戦目で全てが決まる劇的な入れ替え戦でしたけれども、この2戦目、勝利を確信したのはどのあたりだったんでしょうか?
小林キャプテン:
笛が鳴るまでは気持ちは緩められなかったですし、ただ2点目が入った時に大きく(勝利に)近づいたなっていうのは実感しました。
遠藤アナ:
このゲームの中ではいつもは冷静沈着な小林キャプテンとしては珍しい、相手選手と揉み合いになるシーンがあったんですよね。この時一体何があったんでしょうか?
小林キャプテン:
熱いタフな試合になるっていうのは分かって、その中で戦う姿勢っていうのをチームに示さないといけなかったですし。
野村アナ:
なるほど。
小林キャプテン:
相手の9番の方もよく知ってて、チームメイトだったので。戦う気持ちというのを見せてくるというのは感じたので、そこに負けないようにというので熱くなっちゃいましたね。
遠藤アナ:
旧知の仲だからこそ、お互いの闘志がぶつかり合ったということですね。一方、小林キャプテンからの見事なクロスを頭で合わせた新谷選手にうかがいますが、先制ゴールを決めた時はどんなお気持ちでした?
新谷選手:
もう素直に嬉しい気持ちと「よっしゃ」っていう気持ちが強かったです。
遠藤アナ:
改めて、このキャプテンのクロスどうでした?
新谷選手:
すごい質も良くて、ジャンプして頭当てるだけという感じだった。結果、綺麗に入ってくれたので良かったです。
遠藤アナ:
今シーズンはなかなかゴールを決められない時期もあったと思いますけれども、そういった今シーズンを踏まえながら、この大一番でゴールを決めることができたというのはどういう風に感じていますか?
新谷選手:
前期はちょっと(点を)取ってたんですけど、後期は1点も決められていなくて。この当日にスタメン発表されて、その時に「やってやろう」という気持ちは人一倍あったかなと思います。
野村アナ:
お2人は高知初のJリーグチームとして、子供たちにとってはこれからの将来の目標になる存在になったわけですけれども、今、未来の高知のユナイテッド選手になるかもしれない子供たちからメッセージが届いています。実はきょう、課外学習の一環で、香南市の小学生が高知さんさんテレビの見学に訪れていたんです。もちろん小学生たちの間でも、サッカー熱、さらには《高知ユナイテッド熱》が高まっていました。
(VTR)香我美小学校の子供たち:
ユナイテッドおめでとう!!
野村アナ:
お2人への質問もあります。
(VTR)香我美小5年 秋元えん くん:
ヘディングのコツを教えてほしいです。
(VTR)香我美小5年 野村櫂生 くん:
キャプテンとしてどういうことを頑張ってますか?
(VTR)香我美小5年 間城和葉 さん:
これからサッカーを始める人に何か一言はありませんか?
野村アナ:
ということで早速お答えいただきたいと思います。まず1つ目、新谷選手にお伺いしたいんですが、ヘディングのコツを教えてということですが。
新谷選手:
ボールの質とか状況にもよると思うんですけど、タイミングよく中に入っていったりとか、しっかりボールを最後まで見るっていうところですかね。
野村アナ:
怖さとか恐怖心とかはないんですかね、子供たちにとって。
新谷選手:
あるとは思うんですけど、怖さをなくすために最後までしっかり見るっていうのは1つポイントかなと思います。
野村アナ:
なるほど。ちょっと冷静さが必要な感じがしますね。
そして2つ目の質問、小林選手、キャプテンとして大事なことは何でしょうか?
小林キャプテン:
言葉とか何かをうまく伝えようとかいうわけではなく、サッカー選手だとしたらプレーで示して背中で引っ張れたなと。僕自身も、キャプテンをするような人間というか、明るいキャラだったので、やっていけばそのキャプテンに近づいていくんじゃないかというので、自然とそうなったかなと思いますね。
野村アナ:
なるほど。では、皆さんまずキャプテンを目指そうという感じですよね。
最後の質問、お2人それぞれお答えいただきたいですが、これからサッカーを始める人に一言ということで、小林選手からお願いします。
小林キャプテン:
まずは、小さい時はゴールを決めることだったりボールを奪うこと、そういう楽しさを知ればどんどん練習もしたくなると思いますし、まずは楽しむところから始めれば自然と上手くなるんじゃないかなと思います。
野村アナ:
では新谷さんお願いします。
新谷選手:
大智と被ってしまうんですけど、やっぱり楽しむということが一番大切なんじゃないかなと思いますね。
野村アナ:
サッカーの楽しさというのは、またこれから高知ユナイテッドの皆さんにお願いしたいですよね。
遠藤アナ:
続いても質問コーナーなんですが、ここからは「今だから言える!J昇格までの苦難の道のり」と題しまして、今シーズンの知られざるエピソードを○×のクイズ形式で答えていただきたいと思います。今、お手元に○×の小道具(札)を用意したので、よろしいですかね。こちらで答えていただきたいと思います。
ではまず第1問、お2人共通の質問いきます。
「Q.今シーズン、開幕7連勝。今年は独走で昇格できると思っていた?」
○か×か、いかがでしょうかお2人?
小林キャプテン:×
新谷選手:×
遠藤アナ:
お2人とも×ですか。ではまずは小林キャプテン、その理由は。
小林キャプテン:
独走ではさすがに厳しいんじゃないかなと思ってたのと、どこのチームもどこのカテゴリーでも、最後に足踏みは来るとは思ってたので。綺麗に僕らも足踏みがありました。
遠藤アナ:
一方、新谷選手も×ということでしたが、やはりちょっと独走は難しいと感じましたか。
新谷選手:
7連勝していることはすごいことだと思ってたんですけど、まだ7試合終わっただけだったので。何が起こるか分からなかったので、1試合1試合っていう気持ちでやってましたね。
遠藤アナ:
では続いての質問に行きたいと思います。
「Q.毎回ここぞという時の勝負飯がある」
○か×かお2人、いかがでしょうか?
小林キャプテン:×
新谷選手:×
遠藤アナ:
これも×ですか。
特に食べるものとか、試合前とか気にしてることはないんですか?
小林キャプテン:
そんなヘビーなものは食べないですけど、特にこれを食べるとか僕は決まってはないですね。
遠藤アナ:
新谷選手も?
新谷選手:
勝負飯みたいなのは特にないかなって感じですね。バランスは考えてはいるんですけど。
野村アナ:
なんかアスリートの食事ってちょっと気になりますよね。普段は気をつけてることとかあるんですか?
新谷選手:
僕だったらちょっと体質的に太りやすかったりするので、脂質を減らしていったりとか。
遠藤アナ:
なるほど。では続いて、個別質問に行きたいと思います。
まずは新谷選手。新谷選手といえばトレードマークの金髪なんですが…
「Q.トレードマークの金髪はカリスマ美容師に染めてもらっている」
○か×かどうでしょう?
新谷選手:
カリスマ…?カリスマかな?「○」
野村アナ:
上手ですもんね、綺麗に染まって!どなたなんですか?
新谷選手:
奥さんです。(笑)
遠藤アナ:
これいつ頃からなんですか、奥様に初めて染めていただいたのは?
新谷選手:
いつ頃ですかね…、2位になった時に「1位目指すぞ」っていう気持ちでちょっと明るくして。
遠藤アナ:
ゴールドを目指して。
野村アナ:
本当、今やトレードマークですもんね。お上手。
新谷選手、以前はサッカー選手だけでなくホームセンターで働いている様子というのも取材させていただいたんですが、やっぱり染めている奥さんは喜んでたんじゃないですか、昇格は?
新谷選手:
そうですね、喜んでました。
野村アナ:
何か会話ありましたか?
新谷選手:
僕がしんどい時期とかもずっと支えてもらって、一番近いところで見てもらってたんで。よかったね、ありがとうって言いました。
野村アナ:
そして小林選手、以前さんさんテレビで、サッカー元日本代表の永島昭浩さんと取材させていただいたことは覚えていますか?
小林キャプテン:
はい覚えてます、もちろんです。
野村アナ:
では○×クイズ。
「Q.永島さんのアドバイス、正直面倒くさいと思っている」
小林キャプテン:×
野村アナ:
この質問には実は理由があります。ユナイテッドのご意見番こと、永島昭浩さんと実は生電話が繋がっているんです。永島さん!お待たせいたしました!
(電話)永島昭浩さん:
はい!こんにちは!
野村アナ:
お2人にメッセージをお願いします。
永島さん:
いやー、本当によかったよかった、J3昇格おめでとうございます。
小林キャプテン・新谷選手:
ありがとうございます。
野村アナ:
永島さんから見た、今回の入れ替え戦の勝因って何だったんでしょうか?
永島さん:
僕が現地で、ホームの高知での試合を見たときの内容よりも、非常に攻守に渡って素晴らしい仕上げをして戦った、本当に勝利に値するゲームだったと思います。
野村アナ:
永島さん、勝てなかった時期には小林キャプテンに厳しい激励もありましたが、あの時はどんな思いだったんですか?
永島さん:
僕がどこまで言っていいかなっていう感じはあったんですけども、小林キャプテンとお話して5秒、10秒くらいで、この人には言った方がいいなと、受け入れてもらえるなっていうのは分かったんで。それでちょっと思いの丈っていうか、熱い思いで言っていいだろうという中で伝えたので。それが良い方に伝わったのか悪い方に伝わったのかわかんないんですけども、自分は正直な気持ちで、勝つためにはこうだっていうことを小林選手には伝えさせていただきました。
野村アナ:
なるほど。もういよいよJ3なんですが、これからどんな戦い方が必要になってくるでしょうか?
永島さん:
一つ一つの精度を高めていかないといけないですし、「毎試合」だけではなくて「毎日」ベストを尽くして、好きなサッカーを人生かけて、性根を据えてやるっていうことが必要だと思いますね。楽しみですね。
野村アナ:
なるほど。
永島さん:
あの、ちょっと言っていいですか?
野村アナ:
もちろん!
永島さん:
(さっきの)「勝負メシ」のところは、やっぱりカツオのたたきって言わなあかんですよ!
(一同笑い)
小林キャプテン:
試合前なんで生ものは…。
永島さん:
それでも言わなあかんねん!
野村アナ:
またまた厳しいご指導がありました。永島さん、またぜひ高知にもいらっしゃって、また生応援、お願いいたします。
永島さん:
ありがとうございます。本当におめでとうございました!
野村アナ:
永島さんでした、ありがとうございました。
永島さん:
ありがとうございました。
野村アナ:
さあいよいよ来年、高知にとっての「J元年」がスタートしますね。
お2人、サポーターの方々に向けて、また高知県民の皆様に向けて、一言ずつメッセージをお願いします。
まずは小林さんから。
小林キャプテン:
今シーズン、ホームでもアウェーでも関係なく熱い声援を送ってくださったサポーターの皆様、本当にありがとうございました。来シーズンはJリーグの舞台になります。もっともっと厳しい戦いが続くと思いますが、今年以上の後押しをよろしくお願いします。
野村アナ:
ありがとうございました。それでは新谷選手、お願いします。
新谷選手:
今年1年、応援ありがとうございました。J3がゴールではなく、さらに上、J2、J1とあるので、まずJ2を目指してまた一丸となって戦っていくので、高知県全体で応援をまたよろしくお願いします。
遠藤アナ:
ありがとうございました。小林キャプテン、新谷選手、今日はどうもありがとうございました。
小林キャプテン・新谷選手:
ありがとうございました。