【高知】どうする?南海トラフ地震《臨時情報》が出たら 須崎市などの職員が京大・矢守克也教授らから学ぶ
2025年7月9日(水) PM8時14分 <PM8時24分 更新>
須崎市など高幡地域5市町の職員らの研修会が7月9日、開催されました。
マグニチュード8以上の地震が起きて、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震警戒)が出た場合、どのような対応を行うことになっているかを報告しました。
須崎市の福祉保健所の担当者は、人工呼吸器を装着した患者に電話をして安否を確認することになっていると説明。これに対して、防災の専門家で講師である杉山高志教授(九州大学大学院)は、臨時情報が発表された際、一番大変な部署のひとつが福祉保健所だと話します。
杉山教授:
「臨時情報の発表直後に行う健康障害課の『重点継続要医療者』、いわゆる一番配慮が必要な方々の避難方法を一人ずつ調べるのは、まさに命に直結する活動そのもの」
京都大学防災研究所の矢守克也教授は、事前に計画を立てるなど準備が大切だと強調しました。
矢守教授:
「臨時情報は不確実性の高い情報なので、当たることもあれば当たらないこともある。それを踏まえて賢く使うことが大事」
2024年8月には日向灘を震源とする地震が発生し、初めて南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されました。参加者らは、いつか起こる大地震に備え、改めて防災の意識を高めていました。