ふるさと納税汚職、元課長「部下に裏切られた」無罪を主張、検察は懲役2年6カ月を求刑し結審【高知】
2025年7月9日(水) PM7時52分 <PM8時26分 更新>
奈半利町のふるさと納税をめぐる汚職事件の差し戻し裁判で、検察は元課長に懲役2年6カ月を求刑し、結審しました。
奈半利町の元課長・森岡克博被告(50)は元課長補佐と共謀し、ふるさと納税の返礼品を扱う水産会社から、179万円を受け取った受託収賄などの罪に問われています。
これまでの裁判で森岡被告は、受け取った金は水産会社でアルバイトをしていた息子らの作業報酬だとし、受託収賄については無罪を主張しています。
争点は森岡被告に賄賂の認識があったかどうかです。一審の高知地裁は「賄賂の認識はない」と判断。二審の高松高裁は「認識がある」とする検察の主張を認め、審理を高知地裁に差し戻しました
9日の差し戻し裁判で検察は、「森岡被告の賄賂の認識は明確であり、刑事責任は重大で実刑をもってのぞむべき」として、懲役2年6カ月を求刑しました。
一方、森岡被告は「賄賂の認識があったと証言した元課長補佐は、うそをついている。裏切られた」と述べ、改めて無罪を主張しました。
判決は10月22日に言い渡されます。