《高知UをJFLからJ3へ》横竹翔さん引退セレモニー「四国から一緒に盛り上げていきましょう」
2025年2月25日(火) PM7時18分 <2月26日 PM12時51分 更新>

ホーム開幕戦の日、チームに10年間在籍し、高知ユナイテッドをJ3参入へと導いた横竹翔さんの引退セレモニーが行われました。
「つばくん」の愛称で親しまれてきた横竹翔さん・35歳。高知ユナイテッドを離れ、今は徳島ヴォルティスのスタッフです。
横竹翔さん:
「チームは変わりましたけど、サッカーファミリーであることは変わりはありません」
広島出身で、サンフレッチェ広島で活躍、その後当時J2のガイナーレ鳥取に移籍しますが、契約満了で退団。2015年に高知ユナイテッドの前身アイゴッソ高知に加入しました。JFLよりも格下の地域リーグでの再出発へと彼の背中を押したのは「もう一度、Jのピッチに戻る」という強い気持ちでした。
2019年にはキャプテンとして高知ユナイテッドをJFLへと昇格させ、2024年、チームをJ3参入へと導きました。しかしその直後、ユニホームを脱ぐという決断をします。
横竹翔さん:
「この景色までたどり着くまで長かったですけど、現実に実現することができて本当にうれしく思います。自分としての目標のJのピッチにもう一度戻るという夢は最終的に果たせず終わりましたが、その夢の続きをみなさんが僕の代わりに叶えていってほしいと思います」
長年高知ユナイテッドの中心選手として活躍してきた横竹選手。2025年1月からはJ2・徳島ヴォルティスのユースを指導するアカデミースタッフとしてサッカーに携わっています。
横竹翔さん:
「これからもサッカー界をこの四国から一緒に盛り上げていきましょう」
引退セレモニーを見守る山本志穂美社長の目には光るものがありました。
山本志穂美社長:「10年の間にはいろんなことがありましたので」
所属チームを退団した横竹さんから当時のアイゴッソ高知に加入するという電話があったのはちょうど10年前の2月23日、山本社長の誕生日でした。
山本志穂美社長:
「私がうるうるしながら『ありがとうありがとう』って言ってたら、選手たちは『やった翔来るぞ翔来るぞ翔来るぞ』って言ってよろこんでて『志穂美さん誕生日プレゼントになったね』って言われた」
当時のことを懐かしそうに振り返る山本社長。
山本志穂美社長:
「うれしかったこともあった、悔しかったこともあった、でも翔が高知ですてきな人に出会って、すてきな家族をつくって、高知に根付こうとしてくれたことが本当にうれしかった」
高知に根付き、高知に尽くしてきた横竹選手。徳島での新たな人生に多くの人たちがエールを送りました。