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News- 高知のニュース

絶滅危惧種指定「ハナカズラ」見ごろ 花の咲きは去年の2倍【高知】

高知市の牧野植物園で絶滅危惧種に指定されている珍しい花が見頃を迎えています。

(中村安里アナウンサー)
「あ、これですね!鮮やかな青紫色がとても美しいです。羽を休めるチョウのようにも見えます」
鮮やかな花びらが特徴的な「ハナカズラ」です。
美しい見た目をしていますがトリカブトの仲間で、茎や花全体に毒を持っています。
九州の一部に自生していますが、観賞用として乱獲されたことなどが原因で絶滅危惧種に指定されていて、四国で見られるのはここ牧野植物園だけです。

3年前に園が苗を譲り受け手入れを続けた結果去年、初めて花が咲きました。
今年は猛暑の影響で開花が遅れましたが、去年の2倍花が咲いているということです。
(牧野植物園・藤井聖子さん)
「肥料を多くやったりとか、台風でやられないようにケアをしたりとかいろいろ善処をつくしましたので」
「栽培に従事している“職員の愛情”と言わせていただきたい」

ほかにも園内には絶滅危惧種に指定されている珍しい花が。
牧野博士が1887年に越知町の横倉山で発見し、高知の固有種である「ジョウロウホトトギス」です。
その花の美しさから、貴婦人を指す「上臈」に例えた和名が付いています。
園では博士が描いた植物図と、本物の花を見比べながら楽しむことができます。
博士は植物図を描く際、本来の色とズレが起きることを防ぐためモノクロで描くことが多かったそうですが「ジョウロウホトトギス」はその色の美しさを表現しようとカラーで描いたそうです。

ハナカズラは11月上旬まで。ジョウロウホトドギスは来週いっぱい楽しめるということです。

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