「やればやるほどハマる」遊びながら頭と体を鍛える『スポーツ鬼ごっこ』52歳記者も翻弄された奥深い世界
2025年9月1日(月) PM8時01分
四国で唯一のスポーツ鬼ごっこの公認クラブチーム「楽笑」。高知県内の小中学生約60人が所属していて毎週、県内各地の体育館やグラウンドに集まって練習に励んでいます。
Qスポーツ鬼ごっこは楽しい
小学5年生・宮川歩久くん:
「はい、楽しいです」
Qどんなところが?
「いろいろ「宝」取ったりするところが一番気持ちいいところです」
中学1年生・公文咲那さん
「めちゃくちゃ楽しいです。もともと全然体力がなかったんですけど、今年シャトルラン去年より30回くらい増えたし体力はめちゃくちゃついた。」
関東や東海地方ではリーグ戦も行われていて全国大会も開催されています。チームを指導するのは高知大学出身の赤穂啓翔コーチ25歳です。
スポーツ鬼ごっこ・赤穂啓翔コーチ:
「スポーツ鬼ごっこは鬼ごっこ=遊びとスポーツのあいなか(中間)というところをコンセプトにしているので、子どもたちの体力とか考える力とか周りを見る力っていうのを鍛えることができる競技になっております」
スポーツ鬼ごっこは1チーム7人の対戦形式で行われ、相手陣地にあるトレジャーと呼ばれる「宝」をとったら得点をゲットできます。
どこが鬼ごっこなんですか?
「実は相手チームのプレーヤーにタッチされたら一旦コートを出なきゃダメなんです。攻め役と攻めてきた相手にタッチして追い出す鬼役とに役割分担するのがセオリーなんですよ」
スポーツ鬼ごっこ・赤穂啓翔コーチ
「守備の人数とか攻めの人数を固定するんじゃなくて、相手の隊形とかを見ながら今4人で攻めたほうがいいなとか人数の有利をつくるというのは常に子どもたちは意識している」
例えば攻撃が3人で相手チームの鬼が2人の場面。攻撃の2人がおとりとなって鬼を引き付け真ん中にできたすき間を3人目がつく戦術で、プレーヤーは常に仲間と連携しながら空きスペースを見つけたり作ったりして宝を目指します。
中学1年生・西岡龍之丞さん:
「作戦たてながらどうやって攻めるのか、どうやって守るのか、どうやったら点が取れるのかをずっと考えています」
52歳の中川記者が初体験させてもらいました。まずは、練習として1対1で陣地に入ってきた相手をコートから追い出す鬼役に挑戦です。タッチするときは接触時の衝撃を和らげるため必ず両方の手のひらで行うのがルールです。
中川記者:「頑張ります!」
中1・佐々木美央さん:「抜きます!」
女の子に抜かれて…
中川記者:「速いー!速すぎます」
今度は、守りの鬼よりもはるかに運動量の多い攻め役に挑戦。攻めるところから小4にタッチされるまで…
中川記者:
「参った。てか、全然無理かもしれん」
でも、泣きのもう1本小学3年生と対戦です。必死で逃げ回りつつ宝をゲットしました。
中川記者:
「大人げないけど勝ちました!」
この大人げなさを認められ、中川記者は「攻め役」として試合に参加することになりました。中川記者、スペースを見つけて猛然とダッシュを仕掛けますが…
捕まるところぶつかりそうになって…
中川記者:「危ない!危なかった、そのまま当たりよった」
仕切り直して再びチャレンジへ!
ダッシュして宝ゲットするところ
中川記者:
「取った?(こちらが)はやかった?やったー!」
Qどうですか?
中川記者:
「サイコー。なかなか、体力めっちゃいりますね。けど、すごく楽しいです。激しい動きと全体を見回す判断力が問われると思います。」
実はこの競技、考える力を育むツールとして高知県内でも小学校の体育の授業に取り入れられるなど広がりを見せています。
スポーツ鬼ごっこ・赤穂啓翔コーチ:
「スポーツ鬼ごっこは非常に奥深い競技になっています。やればやるほどハマっていくと思うので、みなさん是非体験してほしいと思います」