浸水状況を瞬時にお知らせ…全国で実証実験『ワンコイン浸水センサー』いの町に設置【高知】
2023年8月31日(木) PM7時20分
きょう31日高知県いの町枝川に設置されたこちらの自販機。地面から30センチほどの高さにピンク色の筒状のものが取り付けられました。これが水を検知するセンサーです。
田村 優介 アナウンサー
「自販機の横についているこちらのセンサー、水害時には水を検知し最終的には自治体のパソコンで浸水状況を確認できるということです」
国土交通省は、リアルタイムで浸水状況を把握するため全国のモデル地区にこのセンサーを設置し、実証実験を行っています。
2023年モデル地区に指定されたいの町では、枝川地区でたびたび大雨による被害が発生。2014年8月の台風12号では宇治川が氾濫し、床上床下あわせて256戸の浸水被害がありました。
今回つけられた長さ25センチのセンサーの先端には、水を検知する電極が付いています。検知すると国交省のサーバーにデータが自動送信され、浸水状況が地図で示されます。全国に普及させるため500円玉のサイズと低コストを目指していて『ワンコイン浸水センサー』と名づけられています。
いの町 総務課 土居 浩 課長
「特にリアルタイムで浸水状況を把握できて、その情報をもとに迅速にですね、災害への対応に取りかかれる」
センサー付きの自販機は、いの町の枝川公園にも設置され、検証を重ねながら今後設置場所を増やしていきたいとしています。