高知・大豊町の《地すべり防止事業》 昭和の豪雨から“半世紀”かけ完了へ
2026年10月28日(水) PM7時17分
事業は約半世紀にわたりました。高知県大豊町の南小川地区で進められていた地すべりの防止事業が2026年度で完了することになり、現地で記念植樹が行われました。
吉野川の南岸に位置する大豊町の南小川地区は険しい地形に加え、もろい地質条件を有することから大雨が降った際には山崩れや地すべりが起きやすい特徴がありました。
昭和29年9月の台風12号による豪雨では地すべりが当時多発し、国は昭和33年度から民有林の治山事業に、昭和39年度からは地すべり防止事業に着手しました。
現地に治山事業所を開設し、調査・設計から工事の施工・管理までを一体的に行う体制を整備。地すべりの原因となる地下にたまった水を抜いて別の場所へ移す集水井や、ワイヤを引っ張って地盤を安定させる工事などを進めてきました。
半世紀以上にわたって行われた地すべり防止事業が2026年度で終わることになり、現地であった記念植樹には地元の小学生や住民が参加。ヤマザクラやイロハモミジなど約70本の苗木を植えました。
大豊学園・小学6年:
Q(井戸の)中、見えた
「見えました。すごい階段があって中に水がたまっていて、それで地すべりが防止されているのかなと感じました。安心して地元の人も生活できると思います」
嶺北森林管理署・牧尾幸之助 署長:
「山間奥地で急峻というところが大きな対策の課題だったと思います。地域の安心、安全につながっていけばと思っています」
西峰地区・三谷敏文 地区会長(77):
「昭和29年の台風の時、流されて祖父が畑を直すのに相当苦労していた。大雨が降っても山崩れとかなくなったのでものすごく安心です」
嶺北森林管理署によりますと、2027年1月ごろまで護岸工事などを進め、全ての事業を完了させることにしています。









