「南海トラフだけではない」1000年以上沈黙する日本最長の活断層 M8クラスの地震の恐れも
2026年7月30日(木) PM7時36分
2026年7月28日に熊本地震を引き起こした活断層と、四国の活断層の関係について検証。玉井アナウンサーが取材しました。
四国には日本最長の活断層である「中央構造線断層帯」が走っています。和歌山から徳島・愛媛を横断し、海を渡って大分までつながっています。
今回、熊本地震を引き起こしたとみられる活断層は「日奈久断層帯」です。「日奈久断層帯」は中央構造線の延長線上にあり、中央構造線とつながっていると考える学者もいます。
熊本と四国の活断層がつながっているとすれば熊本地震は四国に高知に影響するのか。専門家に緊急取材しました。
7月27日、熊本県で最大震度7の地震が発生。その原因は活断層のずれでした。
1995年の阪神淡路大震災も活断層がずれる内陸直下型地震で、6000人以上が犠牲となりました。大地震を引き起こす活断層は四国にも。
「中央構造線断層帯」日本最長の400キロメートル以上に及びます。熊本地震で影響はあるのでしょうか。活断層に詳しい高知大学防災推進センターの岡村眞教授に聞きました。
高知大防災推進センター・岡村眞客員 教授:
Q熊本の活断層と四国の活断層はつながっている
「完全につながっている。分割して動いている」
Q熊本地震で四国の活断層に影響は
「今回は、熊本から西の方向へ破壊が進んでいる。四国にとって遠い方向へ破壊が進んでいる。中央構造線活断層帯に今回の熊本地震が直接的に影響を与えることは考えられない」
岡村教授は今回の熊本地震が四国の活断層に影響を与えることはないと話しますが、これは、四国の活断層で大きな地震が起きないというわけではありません。
では、四国の活断層で地震が起きる確率はどれぐらいあるのか。そして、地震が起きた場合どれくらいの被害が想定されるのでしょうか。
高知大防災推進センター・岡村眞客員 教授:
Q中央構造線の活断層が動く恐れは
「1500年に1回ぐらい大きく動く。徳島から京都にかけては400年ぐらい前に動いた。四国の西側は1000年以上動いた形跡はない」
Q西側の活断層が動く危険性は
「非常に高いと内閣府は言っている。相当長い間動いていないから力を蓄えていて危ない」
Q四国の活断層が動いた場合、高知の被害は
「M8.0を超える。断層がどこまで割れ動くのか、今の科学では分からない。高知県山間部で震度6強の揺れが想定される。中央構造線活断層系から10キロメートルの所から高知県山間部で特に雨の多い時期は、相当大きく山が崩れる」
岡村教授によると中央構造線断層帯が大きく動くのは平均して1500年に1回とのこと。前回は430年前、豊臣秀吉の時代に起きた慶長伏見地震です。徳島から京都にかけて大きな被害が出ました。
ただ、四国の北西部では1000年以上、活断層が大きく動いていません。
政府の調査ではこの石鎚山脈の断層帯で30年以内に地震が発生する確率は3%以上としています。これは、日本の主要な活断層の中でも特に警戒が必要なSランクとなっています。
3%以上は低いと思うかもしれませんが、専門家からみると非常に高い数値です。実際に、四国の活断層でM8クラスの地震が発生すると巨大な揺れが想定されています。
高知では山間部で大規模な山崩れが発生する可能性が高い。これらを踏まえ今回の熊本地震から高知が学ぶべきことは何か。岡村教授はこう話します。
高知大防災推進センター・岡村眞客員 教授:
「高知を襲う地震は南海トラフ地震だけではない。北側にも日本最大の活断層による地震が発生する恐れがある。熊本地震をきっかけに知ってほしい」
熊本地震関連の特集でした。










