【独自】弁護士会は非公表・弁護士が依頼人の金、数百万円を不正流用 懲戒処分せず【高知】
2025年5月21日(水) AM11時52分 <PM12時26分 更新>
高知県香南市の法律事務所の男性弁護士が依頼人から預かった金、数百万円を不正に流用していたことが高知さんさんテレビの独自取材で分かりました。
依頼人の金を不正に流用したのは香南市で法律事務所を開いていた男性弁護士です。
2024年、高知弁護士会に「国選弁護の男性弁護士に預けた金が戻ってこない」などと依頼人から苦情がありました。
弁護士会が男性弁護士に確認すると複数の担当事件において示談金や保釈金被害弁償金として依頼人から預かっていた金の一部を私的に流用したことを認めました。
男性弁護士による依頼人の金の不正流用は5年間で数百万円に上るということです。男性弁護士の家族が依頼人に被害弁償したため、警察への被害届は出されていません。
この問題を受け高知弁護士会は2024年12月、弁護士10人で構成される常議員会を開き「懲戒請求しない」と決定。男性弁護士は懲戒処分とならず公表されませんでした。
高知弁護士会は「事案が発覚して以降弁護士会として適切に指導・監督を行ってきた」とコメントしています。
高知弁護士会における男性弁護士の弁護士登録は取り消され香南市の法律事務所も撤退しています。
高知弁護士会での弁護士登録が取り消されても、弁護士資格が有効であれば、他の弁護士会に登録して日本弁護士会が承認すれば弁護士活動は続けられます。