ツバメが去年の巣をリフォーム 高知市の升形商店街「季節が巡ってきたなという気がします」
2025年5月13日(火) PM7時09分
何千キロも離れた場所から高知市にやってきたツバメが子育てに奮闘中。商店街で町の人々に温かく見守られながら成長しています。
エサをもらおうと必死に大きな口を開けるツバメ。
高知市の升形商店街では20年ほど前からアーケードの軒先にツバメが巣を作って子育てをしています。
商店街にあるパン屋「たねまる」オーナー:
「季節が巡ってきたなという気がします」
今年は例年より2週間ほど遅い3月末にアーケードにやってきました。何千キロも離れた場所からやってきたとみられ、5月初旬にヒナがかえり、今、すくすく成長中。
「ZZZ」
「ご飯まだかな~」
商店街に来たツバメを最初に発見し、長年にわたり子育てしやすい環境をつくってきた田島明さん。田島さんをはじめとする商店街の人たちがカラスよけのテグスをつくったり、フンの掃除をしたりしています。
今年、気づいたことが…
世話をしている・田島明さん:「去年の巣をリフォームして順調に子育てが進んでいます」
Qリフォームとは?「古い巣で泥みたいなのができていますので、雨に弱いのでリフォームして一段と強くする、それから大きくする」
色が濃い部分は以前からある巣。ここに親鳥が新しく土を重ねてバージョンアップしました。
優しく見守る商店街の人たちのおかげで、毎年この場所で元気なツバメが育っています。
升形商店街振興組合・末信力代表理事:
「ツバメを通して商店街の人柄といいますか、待ってる間もツバメを見たりとかですね。ほか(の商店街)にない良さが出てきてるような感じがします」
近くの学校に通う学生:
「フンもたくさん落ちているんですけど。商店街の方たちが掃除をしていて、ツバメと人と協力関係ができていていいなと思ってます」
升形商店街はよさこい祭りの競演場にもなっていて、5年ほど前からツバメがデザインされた限定メダルが踊り子に渡されています。
ツバメの存在は商店街の活性化にもつながってるんです。
世話をしている田島明さん:
「こんな町の中でツバメの巣が見られるということはめったにないようなことですのでこれからもずっと見守っていきたいと思います」
升形商店街のツバメはあと1、2週間後に巣立ちそうです。警戒させないように少し離れたところから見守るようにしましょう。