現代アーティストが表現する絵金の新たな世界「エキンスタイルプレイバック」始まる【高知・香南市】
2025年2月4日(火) PM7時30分
「「絵金」こと幕末の絵師・金蔵が現代によみがえる。そんな企画展が香南市で始まりました。
中川果歩記者:
「フィギュアや人形でおなじみのデハラユキノリさんですが、今回は巨大なキャンバスに描かれた作品が展示されています。とても迫力があります」
高知出身のフィギュアイラストレーターデハラユキノリさんの新作「beach」。縦横90センチのキャンバスにはピンクのスーツをまとって、こちらに手を振るおじさんが。デハラさんの作品には「絵金」を連想させる滑稽さや残酷さが表現されています。
香南市の絵金蔵で始まった「エキンスタイルプレイバック」は「絵金」こと幕末の絵師・金蔵らしさを、高知ゆかりのアーティストの作品に見出してもらおうという作品展です。今回は高知出身や県内在住の7人の作品、15点が展示されています。
こちらは香南市出身の画家上村菜々子さんの作品。絵金の特徴でもある「赤」が印象的です。
こちらは宿毛市在住の「fufufuuun bu shinichi」さんの作品で一見船のように見えますが、実は包丁です。赤い色を使わず黒いインクで包丁からしたたる「血」を表現していて絵金の絵の特徴である「残酷さ」を表現しています。
ほかにも、いの町出身の漫画家村岡マサヒロさんの4コマ漫画も展示されています。
エキンスタイルプレイバック主催・別役昌彦さん:
「実際に絵金の作品を見ながら比べて、ここが似ているとか、ここが違っているとか、そういったところをご自身で見つけていただきたい、それから新しい今の作家さんたちを発見していただきたいと思っています」
現代のアーティストが表現する絵金の新たな世界「エキンスタイルプレイバック」は2月24日まで開催されています。