《海自エルキャック上陸!ショベルカーを運搬》四国4県で大規模訓練「南海レスキュー」始まる【高知】
2025年1月14日(火) PM7時32分
南海トラフ地震に備えた自衛隊などによる大規模訓練が1月14日から四国4県で始まりました。
轟音とともに波の上を進むのは海上自衛隊のエアクッション艇、いわゆるホーバークラフト通称「エルキャック」です。最大時速90キロというスピードだけではありません。一番の強みはこちら。港や桟橋がなくても直接、砂浜に上陸が可能なのです。
14日から高知県などで行われている「南海レスキュー」は陸路での救助活動が困難となった能登半島地震の教訓を踏まえたものです。「エルキャック」を使って道路復旧用のためのショベルカーなどを運び入れるなど、孤立集落への速やかな救助活動を想定した訓練が行われました。
海自第1エアクッション艇隊長・釜山忍2等海佐:
「災害発生時において、砂浜の上陸、陸岸への隆起により他の船舶が入港できない港へ入港し、被災地に物資及び必要に応じて重量50トンまでの車両を一度に輸送することができます」
エルキャックを運ぶのが能登半島地震でも出動した輸送艦「くにさき」。今回、特別に乗船取材が許されました。
田村優介アナウンサー:
「エルキャックも大きいんですが、収納している場所も相当大きいです。まるで工場です」
「くにさき」には2台のエルキャックが収容されており、有事の際には、海の上から、海岸に向けて発進します。
13日宮崎の日向沖で大きな地震が発生したばかりということで、隊員たちの意識も一層高まっていました。
陸自第14旅団・小原樹月14施設小隊長:
「(昨夜の地震は)直接関係がある地震ではありませんが、南海トラフ地震の蓋然性が高まっている状況には変わりありませんので引き続き緊張感をもって、能力の向上に努めてまいりたい」
訓練は1月17日まで四国4県で行われます。