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News- 高知のニュース

牧野植物園で《妻・壽衛さん》の手紙公開 闘病中の博士に「普段の牧ちゃんになって」

高知市の牧野植物園で開催中の企画展「牧野富太郎物語」では、博士が描いたバイカオウレンの植物図の原画や、博士が残した標本や遺品など101点が展示されています。

1896年に博士が台湾で採集した植物の標本は全国初公開。2022年、東京大学の総合研究博物館でダンボールに入った状態で発見されました。

博士を支えた家族についても紹介していて、京都に滞在していた妻の壽衛(すえ)さんが1891年、病にかかった博士にあてた手紙も展示されています。

(手紙)
「1日もはやく御全快なされ。どうぞどうぞ、普段の牧ちゃんになってちょうだいよ」

博士の病状を心配した内容で博士のことを「富太郎さん」ではなく「牧ちゃん」と呼んでいたことが分かります。

京都から訪れた人は「主人公も偉い人ですけど、支えている奥さんの生き方がすてき」と話していました。

当時の十徳長屋をイメージしたフォトスポットもあります。

東京から訪れた人は「牧野先生になったような気分がちょっとしました」と話していました。

牧野植物園・藤川和美 研究員:
94年の生涯、植物研究一筋に生きた、植物図に対する情熱を感じていただきたい

企画展は2024年5月12日まで開かれています。