高知市の高知南中学・高等学校で行われたのは中学3年生と高校3年生の「合同卒業式」。高知南中高は今年4月から高知西高校と統合され、高知国際中高となります。1日、卒業を迎えた中学生60人、高校生216人は、高知南中高「最後の生徒」です。

式では受験を控えている生徒がいることなどから学校がマスクの着用を推奨。ただ、壇上に上がる生徒は個人の判断に任せることとしました。

代表して「卒業のことば」を読み上げたのは中学生が田渕凛海さん、高校生はレスリングでインターハイ2連覇を成し遂げた西内悠人さんです。

新型コロナの影響で学校行事の縮小、黙食など非日常の環境で過ごした3年間を振り返りながら伝えたのは…

西内悠人さん　
「If　you　can　dream　ityou　can　do　it　夢見ることができればそれは実現できる。自分の夢を投げ出さなければ必ず実現できると思います。明るい未来へ夢をもって進んでいきましょう」

先生「おめでとう～！」

音楽大学へ進学　高校生・松村凜士郎さん
「南高校の最後の卒業生徒として胸を張れたなと思います。すごく今泣きそうなんすけど本当に南高校でみんなと過ごせて幸せいっぱいでした。感謝の気持ちでいっぱいです」

高校生　
「海上保安庁を目指してて筋トレとか結構頑張ってて、南高校で学んだことを活かして将来国を守ろうと思います」

国際高校に進学　中学生　
「自分の母校がなくなるっていうのはちょっと悲しいけれど、統合が新しい何かにつながったらいいなと思います」

また息子が南中高の1期生で来賓として出席したこちらの女性はー

天野恵美さん
「立派な式典で良かったなと思う半面、寂しさと五分五分です。校訓であった「進取」の精神、どんなことがあってもそれを忘れずに自分は「南よ」ってそういうプライドも持ち続けていただきたいなと思います」

思い出が詰まった高知南はまもなく長い歴史に幕をおろします。