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News- 高知のニュース

”歴史学芸員”が選ぶ「思わずギャップ萌えランキング」3位は西郷どんの下駄 1位は板垣の〇〇?【高知】

川辺世里奈アナウンサー
「旅行カバンにミニチュアのおもちゃ!歴史資料館”らしくない”ものがたくさん並んでいます」

高知県南国市の県立歴史民俗資料館で開催中の企画展。保存している17万点以上の資料の中から、学芸員が選んだおよそ140点を展示しています。

その選ぶ基準とは…

高知県立歴史民俗資料館 学芸課
梅野光興チーフ
「(学芸員が)ユニークなものとか好きなものとかそういうものを選んで集めて、ランキングという形で皆さんにご紹介する展示になります」

その名もれきみんコレクション!『なんでもランキング』。例えば…

川辺世里奈アナウンサー
「こちらの吉田茂の像、隣に並ぶとこんなに大きいんです。第3位とありますが、”わっ!おおきい!ランキング” 第2位の絵も1位の皿も迫力満点です」

”めでたいもの”や”ユニークな顔”など学芸員が考えた14のテーマのランキングが楽しめます。

こちらは「思わずギャップ萌えランキング」です。

3位は西郷隆盛の下駄で、当時にしては大きな26センチ。西郷が土佐を訪れた際、高知市菜園場の豪商の家に宿泊し、巨体の西郷のために家主の竹村与左右が特注で作らせたそうです。

2位は自由民権運動の立役者、板垣退助の書状。船での移動中に印鑑や小物入れを盗まれた板垣は「どうしても取り戻したい」と書状にそれらのイラストまで描いて運航会社に届け出ました。

「思わずギャップ萌えランキング」栄えある1位は板垣退助の服…ではなく小さな袋です。

高知県立歴史民俗資料館 学芸課
梅野光興チーフ
「ポケットの中から胃腸薬がなんとでてきました。”板垣死すとも自由は死せず”と言った非常に有名な人ですけれどもその偉人もどうも胃腸薬を持ち歩いていたということはひょっとしたら胃腸が弱かったのかなと。意外な人間性に触れることができる」

まさにギャップ萌え!なんだか親しみが持てますね

高知市から訪れた人
「珍しいものがいっぱいあっておもしろかったです。”目で見て楽しめる感じ”が良かったなと思います」

会場でひときわ目を引くのは「まぶしい! キラキラ!ランキング」4位のこちら。
宿毛市沖の島に伝わる”ある儀式”で使われるのですが何だと思いますか?

高知県立歴史民俗資料館 学芸課
梅野光興チーフ
「傘鉾という亡くなった人を供養するための作り物でして黒い縁取りのところに、亡くなった人の顔写真を飾るんですね。親戚の人が島の集落の広場をこれを持ちながらナムアミドーンボ(南無阿弥陀仏)と言いながら3周回って亡くなった人を供養する」

ON 供養の様子

死者を美しく飾り立てて送り出したいという気持ちの表れだといいます。

ちなみに「まぶしい!キラキラ!ランキング」3位は弥生時代の祭りに使われた銅鐸。2位は明治時代の浮世絵師・山本昇雲が絵を描いた壺。1位は江戸時代に作られた豪華絢爛な甲冑でした。そもそもランキングを付ける文化はいつから日本にあったのでしょうか?

高知県立歴史民俗資料館 学芸課
梅野光興チーフ
「こちらの大漁旗は一富士、二鷹、三茄子が描かれていましてこれもランキングですよね」

「一富士、二鷹、三茄子」や「松竹梅」を使って順位を付けていたことが江戸時代の文献に残っていて、日本人が昔から”ランキング好き”だったことが分かります。

高知県立歴史民俗資料館 学芸課
梅野光興チーフ
「自分だったらこっちを1位にするけどなとか、そんなことも思いながら見学・鑑賞していただけたら
と思います」

学芸員のこだわりと遊び心が詰まった企画展は、高知県立歴史民俗資料館で3月12日まで開かれています。

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