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News- 高知のニュース

“使われていない素材”に新たな命を アイデア満載の企画展 【高知・南国市】

南国市で不要になった素材を再利用したアイデア満載の企画展が開かれています。中には魚のブリの皮を使った名刺入れもあるんです。

涼しげな夏野菜のガラス細工。材料は”ゴミとして回収された蛍光灯のガラス”です。

南国市の「海洋堂SpaceFactoryなんこく」で開かれている企画展では南国市にゆかりのある県内の作家8人が“使われていない素材”に新たな命を吹き込んだ作品を見ることができます。

優しい光が幻想的な竹灯りは土砂災害などを引き起こす危険性がある放置された竹林の竹を使っています。

川辺 世里奈アナウンサー
「色とりどりでおしゃれな革製品、実は魚の皮でできているんです」

魚の皮に防腐処理を施したフィッシュレザーで作った製品です。ブリ、タイ、シイラ、サーモンの4種類が使われ、模様のおもしろさと軽さが特徴。魚の繊維が複雑に絡み合っていて強度は牛の革を超えるとも言われています。

こちらはブリの皮を使った名刺入れ。ブリは出世魚であることから贈り物に人気です。また“めでたい”に掛け、タイの皮でできた財布を選ぶ人も多いといいます。

ぎょぎょっと驚くアイデアを思いついたのは南国市の高橋 大海さん23歳です。高校中退後、魚の生産加工を行う父親の会社で手伝いをしていました。
Ocean Leather・高橋 大海代表
「魚は6~7割を捨てて残りの約3割が刺身や寿司のネタになったりするんですけどゴミが多いんですよ、とにかく。何とかできないかなってずっと考えていて」

食品ロスを減らし漁業従事者の収入につなげたいと個人事業「Ocean Leather」を立ち上げ、須崎や宿毛でとれた魚を加工会社から買い取っています。完成まで3カ月。洗剤や塩でおよそ3週間かけて脂を抜くため、魚特有のにおいはありません。

さらに目から鱗なものも。

川辺アナウンサー
「こちらは魚の鱗でできたイヤリングです。一枚一枚薄いと思ったんですがしっかりしています。軽いです。ゆらゆらと(イヤリングが)揺れるんですが重さを感じません」

高橋さんの作品は普段はインターネットで販売していますが、あさってと父の日の19日は「海洋堂SpaceFactoryなんこく」で販売会を行う予定です。午後1時頃から環境に優しく遊び心あふれる作品に出会える企画展は今月26日まで開かれています。

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