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News- 高知のニュース

泳ぎが苦手な子「すぐ助けてもらえるき安心」高知市初月小でプール授業再開、地域住民も見守り協力

2024年7月、水泳の授業中に小学生が溺れて亡くなった事故を受けて、授業が中止となっていた高知市立の小学校で水泳の授業が再開しました。

きょう12日から水泳の授業を再開したのは、高知市の初月小学校。3時間目は6年生42人が参加しました。

授業の最初は、児童が2人1組で行う「バディシステム」。互いの安全を確認しながら授業を進めていきます。

先生:「バディ」
児童たち:「オー!」
先生:「2組」
児童たち(それぞれ2人1組):
「1!(2人が手をつないで座る)」
「2!(次の2人が手をつないで座る)」
「3!」「4!」…

去年(2024年)7月、長浜小学校の4年生の男子児童が水泳の授業中に溺れて亡くなったことを受けて、高知市は市立の小中学校での水泳授業を中止していました。

事故を受けて市の教育委員会は、今年(2025年)4月に「安全管理マニュアル」を作成。教師の研修を行って溺れた児童の救助方法などを確認しました。その上で、各学校では授業での安全対策のチェック項目を教師全員で共有し、市教委から許可が出た学校から順次、授業を再開しています。

初月小学校では今年からプールサイドに、適切な水深の設定などのチェック項目を掲示。泳ぎが苦手な児童がかぶる白い帽子や、救命道具、AEDなども用意し、万が一に備えています。

また、一番浅い所で110センチ、一番深い所で140センチだった水深を、40センチ下げて“一番背の低い児童の両肩が出る”ようにしています。

プール授業再開初日の12日、子どもたちは溺れた時に浮く方法を教わりました。

授業担当の先生:
「もし溺れたりしたら“浮く”のが一番自分の命を守るために大事になる」

顔を上に向けて大の字になって浮くこと。なにより呼吸ができるようにすることが大事です。「腰に力入ってる、顔を上に向けて…」と、指導にも熱が入ります。

安全対策で重要なのが監視の態勢です。初月小では今年、指導する教師の他に、全体を見渡すことに特化した監視者を1人以上配置。水の中も見やすいよう偏光サングラスをかけ、常に人数をチェックします。さらに、授業ごとに地域住民1人が見守りに協力していて、以前にも増して安全対策に力を入れていました。

見守りに参加した住民 吉村敦美さん:
「4グループに分かれて、実際にプールの中に入るのは10人前後だったので、非常に安心して確認をすることができた。子どもたちと教職員が安心して頑張れるように力になりたい」

泳ぎが苦手という男の子も、

小6(泳ぎが苦手):
「(水深が)結構浅かったき、やりやすかった。(Q.先生たちもいっぱいいて見てくれてたが)溺れたらすぐ助けてもらえるき、なんか安心」

初月小学校 小川晶子校長:
「保護者の方が一番心配をされてると思いますので、事故やケガのないように、安全管理には気をつけてやっていきたい。地域の方も見守りをしてくださっているので、その点でもすごく安心感があります。みんなで子どもたちを守っていけたらと思っています」

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