世界初!線路と道路を走るDMV 普通のバスよりは刺激が強い!? 運行開始を前に試乗会【高知】
2021年12月14日(火) PM7時00分
「デュアル・モード・ビークル」DMVとはマイクロバスを改造した車両で、道路はゴムタイヤ、線路は鉄車輪とゴムタイヤで走ります。阿佐海岸鉄道で12月25日、世界初の本格運用が始まります。
平日の運行ルートはこちらです。徳島・阿波海南文化村から道路で阿波海南駅へ。
そこから線路になり、東洋町の甲浦駅まで向かいます。再び道路で徳島に戻り、道の駅宍喰温泉までのおよそ15キロを運行します。
きょう(14日)はこのルートで実際の運行ダイヤに基づいて地域の人を招いた試乗会が行われました。車内からは海の景色を楽しむことができます。
試乗した人は
「ちょっとやっぱり普通のバスよりは刺激が強いね。それは感じました」
「きれいなところがたくさん見られてよかったです」
Q.楽しみにしてました?
「はい」
ルートが道路から線路に切り替わるポイントではー
「鉄道モードにモードチェンジを行います」
車両の前と後ろから鉄の車輪が降りて車体が持ち上がり、前のゴムタイヤは浮かび上がります。これをモードチェンジといい、かかる時間は15秒です。甲浦駅に着くとー
横山すみれ記者
「がたんという音で車両が下がりました。少し車体は揺れるんですけど大きな違和感が無く、思ったよりも簡単に鉄道モードからバスモードにモードチェンジするんですね」
土・日・祝日は平日のルートに加えて「海の駅東洋町」から室戸に入り、廃校水族館や室戸岬などを経由してドルフィンセンターのある「海の駅とろむ」に向かうルートを1日1往復走ります。線路と道路の両方を走ることで、これまで乗り継ぎが必要だった観光スポットを訪れやすくなり、地域活性の起爆剤として期待がかかっています。
阿佐海岸鉄道 井原豊喜専務
「世界初が走る町ということで機運が盛り上がってますのでDMVの話題性が新しい人を呼び込んで、地域全体が潤っていく未来を描いています」
阿佐海岸鉄道では運行開始直後は混雑が予想されるとして、インターネットでの乗車予約を勧めています。