人気落語家 春風亭昇太さん「国宝級の天守と御殿」高知の城の魅力をこじゃんと語る【高知】
2021年10月25日(月) PM8時00分

春風亭昇太さん
「天守と御殿が一緒に残っている近世の城というのは日本に高知城だけなんです。本当に国宝級のすばらしい天守と御殿だと思います」
高知県土佐市に集まったおよそ200人の来場者を前に高知城の魅力を熱弁する落語家の春風亭昇太さん。全国の城巡りをするほどの「城好き」で知られています。今回、県の観光キャンペーンの一環で招かれ、城の研究家・加藤理文さんと県埋蔵文化財センターの松田直則所長とトークショーを繰り広げました。
昇太さんは近世に建てられた12ある城の中で、高知城が唯一、天守と御殿がセットで現存していることを紹介しその希少価値を力説。また、日本の城の98%が実は中世に建てられた土の城であることを紹介しました。
春風亭昇太さん
「土で成ると書いて城なんです。何もないところだと(敵が)横の移動ができる。名城だと横の移動ができない。そうすると守ってる方がすごい楽なんです」
以前、訪れたという中土佐町の久礼城跡についてはー
春風亭昇太さん
「久礼城って山城の見本みたいな城で至る所に横堀、縦堀、堀切、ありとあらゆる堀が掘られていて非常に見どころがあるお城だ。これちょっと草とか木をもうちょっと刈ってくれたら、見やすくなっていいですね」
加藤理文さん
「中土佐町に師匠が草刈り機を5台寄付してくれるそうです」
春風亭昇太さん
「切ってくれるなら寄付しますよ本当に」
ユニークな掛け合いに会場は拍手と笑いに包まれていました。
高知出身で横浜市から訪れた人
「まさか土のお城がそこまで主役だとは思わなかったので、どうしても岩の頑丈なお城が主役と思ってたから、そこは大発見でした。」
高知市から訪れた人
「高知県のお城って高知城だけが有名なんですけど、他にもたくさん山城と言われるお城があるので興味を持った。機会があればこれから季節もよくなると聞いたので行ってみたい」
講演後、昇太さんに改めて高知の城の魅力を聞きました。
落語家春風亭昇太さん
「高知県には素晴らしい遺構が残っているお城が沢山あります。故郷の歴史は地元の方が1番理解して頂くことが大事なことだと思うのでぜひ身近にあるお城に限らず史跡を大事にして頂ければ」
「最近は高知にはお城関係で来ることが多くなりました。でも一応落語家なんで落語でも読んでください。」
高知県は11月から県内にある11カ所の城を巡ると「御朱印」ならぬ「御城印」がもらえるスタンプラリーなどを行う予定で、ファン作りにつなげていきたいとしています。