今が旬!メジカの「新子」 ”鮮度が命”とれた日しか食べられない「刺身のテイクアウト」も【高知】
2021年8月31日(火) PM7時00分
午前8時 須崎魚市場/高知県須崎市
港に続々と入ってくる漁船から運び出されたのはー銀色に輝く旬の味覚。地元でメジカと呼ばれるソウダガツオの幼魚「新子」です。須崎魚市場では去年より2週間ほど早く8月上旬から漁が始まり、最盛期を迎えています。きのう(30日)は、およそ千匹と少なかったものの今年は豊漁!多い日は2千匹が水揚げされています。漁師たちはすばやく仕分けを行い、さっそく競りにかけていました。
須崎魚市場によりますと新型コロナの影響を受け高知市の飲食店などが時短営業や休業となり、今年は豊漁にもかかわらず出荷先が減少しています。毎年9月に須崎市で開催される「新子まつり」も感染拡大防止のため去年に続き2年連続の中止が決まりました。
(須崎魚商協同組合 中川幸夫 理事長)
「今年もメジカ自体ものすごい美味しいし、もちもち感もあるしぜひ食べてもらいたいと思います」
【英屋】
地元が自慢の味を届けたいと願うなかー高知市の飲食店では新たな取り組みが始まっています。高知市の居酒屋「英屋」は県からの要請を受けて午後5時から8時の時短営業を行なっています。アルコールが提供できず売り上げが減少するなか、ひらめいたのが新子のテイクアウトでした。須崎で水揚げされた新子をその日のうちに直送し店でさばきます。一パックにたっぷり一匹分。刺身の上に爽やかな仏手柑の皮をすりおろして完成です。
メジカ刺身(税込)1200円
先週月曜日(23日)から始めた新子のテイクアウトは大人気。この日も店のSNSで知ったという客が受け取りに来ていました。
(テイクアウトした人)
「主人も食べたがってて私も食べたかったので早く食べたいです」
取材中にも注文が。
(店の人)
「かしこまりました、一人前にしちょきますね。ありがとうございます。お待ちしております。これで完売しました、すべて。よかった。」
仕入れた50匹があっという間に完売しました。
(英屋 宮本英美佳さん)
「メジカがせっかくいい時期なんですよ、本当に旬で。みなさんに食べて欲しいのでテイクアウトという形で直送をみなさんにお届けできたらという思いで毎日仕入れています」
英屋の新子のテイクアウトは「まん延防止」の適用期間が終了する9月12日まで行われる予定で電話などから予約できます。