【独自】高知市議全員が飲食などに《補助金》使用 20年以上で1500万円超 今後辞退の方針
2026年9月8日(火) PM5時37分 <PM6時22分 更新>
福岡県議会で多額の補助金を使った議員の海外視察が問題となっています。こうした中、高知市議会の議員連盟にも20年以上にわたり年間70万円の補助金が交付され、観光振興を目的とした飲食などに使われていることが分かりました。
議員連盟は9月8日、緊急の役員会を開き、今後補助金を受け取らない方針を決めました。
高知市議会のすべての市議32人は観光振興を目的とした任意団体「観光振興議員連盟」に加入しています。1998年に発足し、活動費として年間70万円の補助金が交付されています。
議員連盟の昨年度の収支報告書では、議員32人が参加した観光びらきパーティー券購入費として16万円、観光関連業界の忘年会や懇親会費などとして14万8000円とあります。
市の補助金の交付基準には「交際費、慶弔費、飲食費、懇親会費などは経費として認めない」と定めています。ただし、地域奉仕・地域貢献活動などのための経費は例外としています。
こうした会合における議員の飲食費などは地域奉仕・地域貢献活動にあたるとし、市は20年以上にわたり補助金の交付を認めてきました。議員連盟に交付された補助金は1500万円以上に上るとみられます。
しかし、福岡県議会の議員連盟で多額の補助金を使った海外視察が発覚。この問題を受け高知市議会の議長・清水おさむ議員はー
高知市議会・清水おさむ 議長:
「福岡県議会の議員連盟に対する問題が出た際に、直感的に高知市議会事務局に対して過去の経緯や現在の支給状況についての調査を指示した」
その結果、全国の中核市で任意団体の議員連盟に補助金を出している自治体は高知市と和歌山市だけかもしれないことが分かりました。
高知市議会・清水おさむ 議長:
「これまで15年間議員連盟に会員として加入しているが、これまで補助金が問題とは恥ずかしながら感じていなかった。議員連盟への補助金は受け取らない方がいいと思う」
高知市議会観光振興議員連盟は9月8日に役員会を開き、活動費として補助金を使うことが妥当かどうか話し合いました。
高知市議会・観光振興議員連盟 竹村邦夫 会長:
「市民的感覚をみてこれはやめよう。予算は我々のお金でやるしかない」
議員連盟は、今後の活動費として補助金を使わない方針を決めました。
高知市議会・観光振興議員連盟 竹村邦夫 会長:
「福岡県議会と我々の問題は全然違うが、記事を読んだ時にどう受け止めるか」
行政学を専門とする神戸学院大学の中野雅至教授は、法人格のない任意団体は会計の透明性に疑問があると話します。
神戸学院大学・中野雅至 教授:
「どうして高知市は任意団体までにも補助金、つまり税金を支給する対象にしたのか。まず問われなければならない」
また、高知市の姉妹都市・北海道北見市への3人分の旅費として27万円が計上されていることについてー
神戸学院大学・中野雅至 教授:
「地域活性化に資するとしても議員には政務活動費が与えられ、なぜ2重にもう一つ補助金がいるのか。これも理由がいる。飲み食いだけど、コミュニケーションとなって観光に資すると言えるかどうか」
これに対して議員連盟の竹村会長は、観光振興の議員活動は政務活動費だけでは限界があると話します。
高知市議会・観光振興議員連盟 竹村邦夫 会長:
「政務活動費は飲食が伴ったらいかん。観光振興議員連盟は心の底からの意見を聞ける。全会派が」
中野教授は議員の飲食が成果に結びついているか、その説明が大事だと言います。
神戸学院大学・中野雅至 教授:
「例えば、この活動を行うことによって観光客数や売り上げがこれだけ増えたとか、広報度がこれだけ上がったとか、そういうことを示さないと収支報告書だけでは不十分。今の地方分権の時代、透明性の時代に照らして不適切とは言える」
議員連盟は9月11日に臨時総会を開き、今後の活動のあり方を協議します。










