昭和天皇の巡幸を支えた「お召し列車」の修理開始 きっかけは偶然見つかった《1枚の写真》【高知】
2026年7月27日(月) PM7時54分
高知市の交通公園にあるSLのリニューアルに向けた修理が始まりました。知られざるお召し列車の物語を次世代へつなぎます。
高知市比島町の交通公園に県内唯一のSLがあります。全長18mのC58型蒸気機関車。1970年の開園から56年にわたり子供たちに親しまれてきました。しかし…
業者:
「これ見てもらえません?腐食でやられてしまって」
県の職員:
「かなり腐食が進んでいる。危険性はある」
県は2025年7月、SLのまわりにフェンスを設置して立ち入り禁止に。488万円の予算を組み修理を決めました。
7月27日は業者が県の職員に危険な部分と修理の概要を説明しました。
業者:
「柵が少し低い。前に転んでしまう。ここの開口部をふさいで向こうに行けないようにする」
安全対策には課題もー
業者:
「いろんな所から登れる。階段みたいになっている足をかけて上にいける。安全を踏まえどうしよう」
SLは1943年に製造され、1968年まで土讃線で活躍。1970年の開園に合わせ旧国鉄から提供されました。
2026年83歳を迎えるSLには、知られざる歴史が。それは、2024年高知市の住宅で見つかった1枚の写真から明らかになりました。
玉井アナウンサー(2024年7月放送):
「このSLが74年前に昭和天皇が乗ったお召し列車だったことが分かりました」
1950年、昭和天皇は戦後の復興視察のため高知を訪問。四万十町・影野駅から高知駅までをお召し列車で移動しました。
その列車を牽引したのが交通公園のSLだったのです。
2024年7月、この事実をさんさんテレビが報道すると県議会が動きました。
大石宗 議員:
「交通公園のSLがお召し列車だったという報道が出た。お召し列車の活用について知事の見解を」
浜田知事:
「長年県民に親しまれてきた機関車にお召し列車をけん引したというエピソードが加わることになって、交通公園の新たな魅力になると受け止めている」
埋もれた新事実の報道から2年。ようやくSLの修理が始まりました。7月27日、業者が見学通路の柵を撤去していました。
交通公園・山崎勇人 園長:
「半世紀の歴史をまた半世紀つないでいくためにも、今回の工事できれいに安全になってほしい」
交通公園のSLは9月にかけ腐食部分の取り換えや塗装が行われ、10月のお披露目を目指します。
また、県はSLの修繕・保存に向け2026年6月から9月までクラウドファンディングで資金を募っています。目標金額は183万円で、現在43万円です。詳しくは県のHPをご確認ください。
大切な歴史的事実が埋もれてしまうのは大変残念なことです。無事修復を終えて後世に歴史を伝えていってほしいですね。










