四国で「ツキノワグマ」が絶滅の恐れ 最新調査で25頭確認・高知は9頭 生息域把握し「共存」目指す
2026年6月23日(火) PM7時23分
クマに人が襲われる被害が全国的に相次いでいますが、四国に生息するクマの実態はどうなっているのでしょうか。林野庁などが実施した生息調査の結果が公表されました。
林野庁四国森林管理局によりますと、四国では徳島県にある剣山の山系とその周辺地域にのみ「ツキノワグマ」が生息しているとされ、2020年に公表された環境省のレッドリストでは「絶滅のおそれのある地域個体群」となっています。
四国森林管理局は環境省や認定NPO法人と連携し、約10年前からツキノワグマの生息調査を行っています。
調査は「はしっこプロジェクト」と銘打って実施されていて、ツキノワグマの生息域の外縁、つまり人との接触が起きてしまわないよう生息域の一番外側、端っこを把握するのが目的です。
今回公表された調査は、2025年度に香美市と安芸市のほか、徳島県内の合わせて25カ所59地点にセンサーカメラを設置して実施。25カ所のうち16カ所でツキノワグマの存在を確認しました。
ツキノワグマは胸に白い三日月模様があり、個体ごとに違うことからそれぞれ精査したところ少なくとも25頭がいたということです。
県内では、香美市の6カ所で合わせて9頭のツキノワグマを確認していて、そのうちのほとんどが徳島県に移動していることが分かっています。
さらに全体の調査で2026年に生まれたとみられる子グマ2頭を連れた親子2組も確認。子グマを除いた21頭のうち4頭はこれまで確認できていなかった新たな個体と判明しました。
Q全国的にクマの目撃情報や人への被害が確認されているが、四国では生息エリアは限定されているか
四国森林管理局計画課・見市貴司 課長:
「剣山山系とその周辺のみに限られていると推定されている。実際、個体数も過去の推定では20頭前後とされているので、絶滅の恐れがあると考えられている」
ひとまずツキノワグマの生息エリアはこれまでと同様、限定的だということです。できればうまく共存できる関係が理想ですが…。
四国森林管理局計画課・見市貴司 課長:
「人と軋轢が生まれるとどうしても駆除とかそういう話になりかねない。外縁を調べて、できる限りツキノワグマと人間が軋轢を生まないようにすみ分けができたらなと考えています」
四国森林管理局では調査の精度を高めるため、地点を適度に変えながら実施していて、2026年度も引き続き調べることにしています。










