ナフサ問題で医療用手袋が2~3倍高騰、病院が苦渋の決断 血圧測定時などは「不要」とし節約へ【高知】
2026年6月16日(火) PM7時26分
アメリカとイランが戦闘の終結に向けた合意を発表しました。これを受け、ナフサ問題に揺れる高知の医療業界の反応と現状を取材しました。
アメリカとイランは6月15日までに戦闘の終結に向けた覚書について合意したと発表しました。これで原油を輸送する大動脈・ホルムズ海峡は機雷の除去が進めば6月19日の署名式の後に開放される見通しです。
高知市の近森病院では苦境が続いています。
近森病院購買管理課・小倉夢 課長:
「医療現場で使っている手袋を保管する倉庫。だいたい2~3日分の量」
Q在庫は足りている
「なんとか足りている状況」
コロナ禍の教訓もあり、メーカーが出荷量を調整しているため近森病院では医療用品の不足はないとのこと。それでも医療用手袋は値段が高騰し、大きな負担となっています。
近森病院購買管理課・小倉夢 課長:
「値段が普段の2~3倍に上がる話がメーカーやディーラーからきている。診療報酬には加味されていない値上げ。これが続くと病院の経営を圧迫する」
このため、近森病院は医療用手袋の節約を職員に呼びかけました。具体的には患者に触れても感染の恐れがないとき、血圧や脈拍を測るときなどは、手袋は不要と明記したのです。
医療用品の調達を担当する小倉課長は先週、全国の病院の担当者が集まる会議に出席し、医療業界の現状を共有しました。
近森病院購買管理課・小倉夢 課長:
「赤字だった病院が多くあり、その中でも中東情勢の悪化による値段の高騰でものすごく苦しいと皆さん言っていた。中東情勢が落ち着いたらメーカー側も値段を下げることを期待し、供給を途切れさせないことを前提にメーカーと(値段を)相談している」
今後、アメリカとイランが正式に戦闘の終結に合意したとしても値段が下がるまでには時間がかかります。高知でも各業界が苦しい状況に耐えながら合意の行方を注視しています。










