よさこいの衣装製作「納期約束できない」中東情勢の影響で生地がない!?資材高騰も【高知】
2026年4月23日(木) PM7時21分
南国・土佐の夏を盛り上げるよさこい祭り。踊り子の衣装を巡って、製作現場がピンチを迎えています。
よさこい祭りで使う衣装のデザインや製作を一貫して手がける「ドリーム・カンパニー」。こちらの会社では、年間を通して県の内外から合わせて約30チームの衣装の注文を受けています。
チームと相談しながら上着やパンツ、帯だけでなく帯飾りや帽子などもセットで製作します。8月の祭り本番を前に、例年4月から7月にかけて製作作業のピークを迎えますが…
竹久祐樹 記者:
「こちらの机の上にはよさこいの衣装で使う生地のサンプルが置かれています。この波をデザインした白い生地は中東情勢の影響や、はたやさんの高齢化などでもう発注することもできないそうです」
衣装に使う素材の多くは石油由来のポリエステル。最近はうっすらときれいな柄が浮かび、高級感もあるジャカード織りの生地が人気だそうですが、2026年は無地の生地も含めて手に入りづらいケースが出てきています。
3月には生地を取り寄せているメーカーから「納期が今までのようにいかなくなるかもしれない」と連絡があったそうです。ここ数年は衣装の製作に使うマジックテープや服の芯といった資材も高騰。作り手に追い打ちをかけます。
ドリーム・カンパニー 伊与田梓 社長:
「もう本当に資材から生地から、全て値上がりをしています。なかなかここまで『納期を約束できませんよ』と言われることはなかったので、厳しい状況になっている」
まだ、衣装のデザインが決まっていないチームもあり、その場合は当然生地選びもできません。今からメーカーに発注しても納期まで1カ月以上かかる場合もあり、衣装の枚数が確定していなくても生地だけをあらかじめ確保したチームもあるそうです。
ドリーム・カンパニー 伊与田梓 社長:
「生地が入ってこないことには縫製自体ができないので在庫がない、納期が分からない生地に関しては、どうしても別の生地に変えてもらうしかないような状況になっている」
製作する側も生地の納期が分からない中でチームから注文を受けるわけにいかず、先の見通しが立てづらい状況です。
そして衣装を作る中で長期的な課題にあるのが、縫製の担い手が少なくなり高齢化も進行していることです。新型コロナウイルスの影響で工場が閉鎖したケースもあり、衣装作りの課題は年々増しているといいます。
ドリーム・カンパニー 伊与田梓 社長:
「できる限りチームの希望に沿えるように精いっぱい頑張りたいと思っているが、生地の在庫がない物に関してはチームに(変更を)お譲りをしていただくしかない。でもそれができる限りないように、いろいろなものを提案できるようにして満足してもらえる商品を仕上げたい」
衣装のほかにもよさこい祭りには鳴子が欠かせませんが、こちらも塗装に必要なシンナーが不足し製作が厳しくなっています。
物価高や担い手の高齢化。そして中東情勢のあおりを受け、祭りを下支えしている人たちは苦境に立たされています。
また、生地によっては入荷がないものもあるということですが、近年では半年ごとに値上がりする傾向がありメーカーは頭を悩ませているということです。
これが踊り子さんの参加費高騰を招き参加者の減少につながっていくと、祭りの持続性さえ危ぶまれる状態になりかねません。中東情勢の好転を願うばかりです。










