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News- 高知のニュース

土佐の妖怪「けち火」「ぼた餅の化け物」など“怖い”が勢ぞろい 県立文学館で『怖い文学展』開催【高知】

高知市の県立文学館で「怖い」をテーマにした展示が開かれています。

小作青史さん作の「ふりむいたあなた」。かけて行く人を振り返って見ているように見えますが、歯を見せて左を向いている顔と、耳の間に真一文字に閉じた口と鼻のある顔が右を向いているように見えます。

この作品は怖がらせようとして描かれたものではないんですが、顔の中に別の顔が見える不自然さが「怖い」と感じさせているのかもしれません。

県立文学館と香美市立美術館が初めてコラボした企画展、その名も「怖い文学展」。文字通り「文学」と「美術」で学芸員が厳選した「怖い」と感じるものを一堂に集めた展示で「読んでも怖い」「見ても怖い」企画展です。

江戸末期から明治ごろのものとされる、妖怪や軍記などが記された「土佐化物絵本・上」。顔がある火は「けち火」と呼ばれる妖怪です。クリクリとした目で可愛らしく描かれていますが、吐き出す小さな火の先には逃げ惑う人たち。これは高知市薊野の山にいる妖怪で、悪口を言われた「けち火」が飛んできたという記録が残っています。

一方、「土佐化物絵本・下」に描かれているのは「ぼた餅の化け物」。今の佐川町にあった家の床下に現れて住人と話をしたという記録が残されています。

さらに夕暮れに佇む着物姿の美しい女性の姿。通りがかった男たちがその美しい姿に引かれるように近づくとすぅ~っと消えてしまう。幽霊?妖?それとも…高知市介良に伝わる話で正体はわかっていません。

また、会場には実話を元にした怖い小説で知られる作家・加門七海さんの特設コーナーがあります。その他江戸時代から近代までの作家や出来事を振り返るユニークな年表も展示されています。

県立文学館・福冨陽子 主任学芸員:
「土佐の昔からの妖怪も展示しておりますけれど、みんなどこか明るくてユーモラスっていうところもご紹介しておりますので、美術の見る怖さと文学の読む怖さ、その両方を合わせることでまた深みのある面白い怖さが誕生していると思います。ぜひこの会期中に両方の館に行っていただきまして、それぞれの怖さを楽しんでいただきたいと思います」

県立文学館の「怖い文学展」は3月22日までです。同時に香美市立美術館でも「怖い話と怖い絵」展を開催中です。

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