高知市のホテルで23日、ある結婚式が行われました。主役は新郎新婦ではなく裏方の学生たち。彼らの細やかな動きに注目してご覧ください。

真っ白なテーブルクロスにきれいに並べられたフォークやナイフ。真ん中には学生が一つ一つ手がけた花の飾りがゲストを優しく出迎えます。本物の結婚式のような演出がされた会場。

学生リーダー・楠瀬妃弥佳さん：
「ドキドキしています。すごい緊張しています」

司会の学生：
「新婦がお父様のエスコートでご入場です。どうぞ皆さま温かい拍手でお迎えください」

これは龍馬情報ビジネス＆フード専門学校のブライダルコースに通う学生たちの卒業制作発表会「模擬結婚式」です。進行や音響といった演出、新郎新婦の衣装選びまで全て担うのは学生。新郎新婦役の夫婦にヒアリングをするなど春から準備を進め、2人が好きなブルーの装飾で理想の式に近づけるように工夫しました。

式が始まると学生たちはより慌ただしく動き始めます。退場の際にドアを開けるタイミングは離れた場所にいる学生とインカムで連携をとります。式の合間も学生たちは新郎新婦の緊張を解きほぐそうと笑顔で雑談を交わします。

授業を担当した講師：
「私ども普段プロの現場で（仕事を）させてもらっていますが、司会の進行からコーディネートスタッフさんはきょうたくさんの人数がいますが、それぞれの持ち場、役割が明確になっていて、動きもスマートで、トレーニングがされていて、いい本番が迎えられていると感じる」

新婦役の女性：
「会場の装飾も私好みの色にしてくださって、きのうまで飾り付けなどを頑張ってくださって、私たちのことを考えた心遣いが温かくてうれしいです」

学生たちは、達成感をかみしめていました。

学生リーダー・楠瀬妃弥佳さん：
「すごく慣れないこともあったのですが、みんなで演出などをやり遂げることができているのでうれしいです」

学生たちは春から結婚式場や写真館といったブライダルの現場で活躍する予定です。