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News- 高知のニュース

参院選きょう公示 徳島・高知選挙区で現・新4人が「物価高対策」など争点に舌戦 7月20日投開票

2025年7月3日に公示された参議院議員選挙。17日間の熱戦の火ぶたが切られました。

自民・新 大石宗さん(44):
「日本の政治全体に風穴をあけていく」

無・現 広田一さん(56):
「前進か後退か、前進か後退か!」

参政・新 金城幹泰さん:(43)
「おかしな政策を訴えていたら選挙で落としますよと」

N・新 中島康治さん(46):
「お願いします、選挙に行ってください」

「物価高騰対策」や「消費税減税」などが主な争点となる参院選。候補者の訴えは?暮らしを変える大切な一票をあなたは誰に託しますか?

参院選「徳島・高知選挙区」に立候補したのは、届け出順に
▼自民党の新人・大石宗さん(44)
▼無所属の現職・広田一さん(56)
▼参政党の新人・金城幹泰さん(43)
▼政治団体「NHK党」の新人・中島康治さん(46)
です。

徳島・高知の合区で行われる選挙は5回目。立候補している4人はいずれも高知が地盤です。

無所属の現職に新人3人が挑む構図。公明の推薦を受ける自民・大石さんと、無所属ながら立憲や共産など野党が支援する広田さんの、事実上の与野党対決が軸となりそうです。

17日間の選挙戦がスタートし、候補者は徳島と高知に分かれ舌戦を繰り広げました。

大石さんの支援者:
「(握手しながら)頑張れ!」
「絶対勝てる」
大石さん:「ありがとうございます。遠いところ」(支援者と抱き合う)

自民党の新人で元県議の大石宗さん(44)。高知市の丸ノ内緑地で第一声をあげ、自民党の尾崎正直衆議院議員もマイクをにぎりました。

大石さんは、これまで民主党や希望の党から国政選挙に3度挑戦し、自民候補に敗れました。政治不信を招いた自民党に「新しい風を吹かせたい」とくら替え。公明党の推薦を受け、狙うは議席奪還です。

自民・新 大石宗さん(44):
「絶対にこの議席を勝ち取って、そして具体的な仕事をする。県民の願いを形にする。そういった議席にしなければならない。地域に根を張ってこれまでも生きてきた。皆さんの思いをすべてぶつけ、今の国民の生活の安心と未来への希望を切り開いていく。そして政治刷新、この高知から今の閉塞感の漂う日本の政治全体に風穴をあけていく。私はその先頭に立って戦う決意です」

掲げるのは「都市集中から地方分散」。“かつての敵”である自公の組織力を味方につけ、悲願の国政初当選を目指します。

大石さん(出発する選挙カーから呼びかけ):
「朝から本当に暑い中ありがとうございます。お一人お一人のお力がなければ…あ、ありがとうございます。戦うことはできません」

「挑戦者」と書かれたタスキを掛けて有権者と握手するのは、無所属の現職広田一さん(56)。これまでに衆議院議員を1期、参議院議員を3期務めました。

第一声は、2年前の補選と同様、知名度不足が課題となる徳島であげました。

無・現 広田一さん(56):
「新しい流れ、新しい変化。これを確かなものにしていって、政治を前に前進させていくのか、それとも元のもくあみ、自民党一強独占に戻して古い政治に後退させていくのか。問われるのは皆さん、前進か後退か、前進か後退かであります」

その後、すぐ向かったのは高知市役所。「どうも皆さん、すみません暑い中」と、支援者に拍手で迎えられます。

高知市でも、ガソリン減税や年金改革、消費税の減税など暮らしに寄り添った政策を訴えました。

広田さん:
「気合を入れて、ガソリン減税など高知県民・徳島県民の皆さんの心に響くようにしっかり訴えていきます」

立憲民主党や国民民主党などの支援を受け野党で議席を死守します。

参政党の新人で、党の県連事務局長を務める金城幹泰さん(43)。徳島・勝浦町で、真っ赤な車から「おはようございます」と降りたちました。戦いの前に、入念にストレッチを行います。

高知県の安芸市や土佐清水市で言語聴覚士として働いた経験があります。党の神谷代表から直接要請を受け、地方を含め初めての選挙に挑戦します。

金城さん:「(有権者へ)握手してもかまいませんか?」
有権者:「え~こんな汚い、百姓の…」
金城さん:「(握手する)ありがとうございました。しっかり農家を守っていきますので。よろしくお願いします」

若者や無党派層を中心に「政治への参加」を呼びかけます。

参政・新 金城幹泰さん(43):
「国内の生産力を上げていく必要があるんです。そういった政策を実現させるためには、私たち国民が政治に参加をしていく必要があります。なぜなら、政府がそういった政策を実現させようとしていないからです。私たち国民が政治に対して、自分たちはちゃんと見ているぞと、おかしな政策を訴えていたら選挙で落としますよという意思表示を、我々国民が政治に対して行っていく必要があるんです」

農家の所得補償や「消費税減税」を訴え、支持拡大を目指します。

政治団体「NHK党」の新人・中島康治さん(46)。現在は熊本で飲食店を経営しながら、政治団体「NHK党」の徳島県・高知県支部長を務めています。

前回の参院選や2023年の知事選などに出馬し、いずれも落選。選挙は9回目の挑戦となる今回、「少子化に歯止めを」「消費税廃止」「外国移民受け入れ反対」と訴えています。

JR高知駅前で第一声を上げた中島さんは、マイクを握ろうとせず集まった報道陣を驚かせました。

N・新 中島康治さん(46):
「この通りです。(土下座する)お願いします、選挙に行ってください。これが私の第一声です。もうだめです、自民党に任せていたら若い子も絶望しかない。少子高齢化も止まらない、税金は高い。選挙に行ってください。勝てない、そうじゃないと。日本はよくならない」

第一声で「選挙に行ってください」と7回も繰り返した中島さん。「与党過半数割れを」と声高に訴えながら、自ら選挙カーのハンドルを握り、街へ飛び出していきました。

参院選の勝敗を左右するのが投票率です。2023年に行われた参院補選の投票率は、高知が40.75%、徳島が23.92%で、いずれも過去最低となりました。今年は投票日が3連休中日となっていて、投票率への影響が懸念されます。

参議院議員選挙は7月20日に投開票され、あす4日から期日前投票が始まります。

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