プール事故検証委報告受け遺族がコメント「知りたかった部分を詳しく書いてくれた」【高知】
2025年4月1日(火) PM8時48分
高知市立長浜小学校の水泳の授業中に児童が亡くなった事故から、まもなく9カ月。検証委員会が3月31日公表した最終報告を受けて、遺族が「知りたかった部分を詳しく書いてくれた」と話しました。
2024年7月長浜小学校に通う4年生の松本凰汰さん(当時9歳)が水深がより深い南海中学校のプールで行った水泳の授業中に溺れて亡くなりました。
31日事故を検証する委員会が報告書を公表したことを受けて、凰汰さんの父親は「自分たちが知りたかった部分を詳しく書いてくれた」「なぜ凰汰が死ぬような事故が起きたかを事実認定してくれたというのは素直にありがとうと思う」とコメント。
一方で、事故が発生する前に南海中の校長がプールの水位を下げることを提案したにも関わらず、長浜小の中村校長が断ったことについて「連携校なら助け合いをすればいい。なぜそこで断るかわからない」「メンツと体裁の話」で「命を軽んじている」と怒りを言葉に込めました。
また母親は1回目の水泳の授業のあと凰汰さんから溺れかけたことを聞いたのを振り返り「学校から電話もなかったし、大丈夫だろうと思ってしまった。もっと重く受け止めてたら…と日が経つにつれて思う」と涙ながらに話しました。
3月19日に10歳になるはずだった凰汰さんのために両親はサッカーのスパイクを購入、「これを履いて向こうでサッカーしているだろう」と話しました。