《児童の位置を把握せずに泳がせたことが重大な原因》児童プール死亡事故検証委が報告【高知】
2025年3月31日(月) PM1時10分
2024年7月、高知市で水泳の授業中に児童が溺れて亡くなった事故で検証委員会は事故原因などを盛り込んだ報告書を市の教育長に提出しました。
2024年7月、長浜小学校4年の松本凰汰さん(当時9歳)が水深がより深い南海中学校のプールで行った水泳の授業中に溺れて亡くなりました。
市の教育委員会は第三者による検証委員会を8回にわたって開催。3月31日、中内功委員長が高知市の永野隆史教育長に事故原因や再発防止策などを盛り込んだ報告書を提出しました。
中内功委員長:
「長浜小学校児童プール事故検証報告書を作成したのでこの報告書の提出をもって答申とします」
プールの水深は最も浅い所でも凰汰さんの身長より深く、「特に注意深く見守らなければならない児童の一人だった」にも関わらず、指導を行った教師が授業中に凰汰さんの位置を把握せずに泳がせたことが重大な原因と結論づけました。
また、当日プールの監視を行った教頭、教師2人の役割分担を決めておらず、凰汰さんを含む複数の児童を1人で指導していたなど監視体制が不十分であった点も指摘しています。
このほか報告書には凰汰さんが少なくとも3分から4分以上プール内で溺れていたと記されています。