クリーニング工場跡地から有害物質クロロエチレン検出「井戸水は飲まないように」【高知市大津甲】
2025年3月19日(水) PM7時42分 <3月24日 PM6時55分 更新>

高知市大津にあるクリーニング工場の跡地から有害物質のクロロエチレンが検出され、周辺の地下水が汚染されていることが分かりました。市は「井戸水は飲まないように」と呼びかけています。
有害物質が検出されたのは高知市大津甲にあるクリーニング工場跡地の土壌と周辺の地下水です。検出されたクロロエチレンはドライクリーニングの溶剤として使われる物質が変化したもので発がん性があるとされています。周辺の地下水からは最大で基準値の50倍が検出されました。
市によりますとクリーニング工場は2022年7月に操業を停止しています。今回、事業者の調査で汚染が判明し、3月18日報告を受けたということです。
市は19日周辺の世帯に井戸水などを飲まないよう呼びかける文書を配布。今後半径500メートル以内の地域で汚染調査を行う予定です。
高知市で有害物質による土壌汚染が確認されたのは土壌汚染対策法が施行された2003年以来初めてということです。
*3月24日午後6時40分追記
高知市は3月24日、地下水の汚染濃度について事業者から訂正報告があったと発表しました。初報では「最大で基準値の16倍」ととしていましたが、訂正を受けて本文を「最大で基準値の50倍」に修正しました。