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News- 高知のニュース

1800万円の絵画は贋作だった「ある意味で得難い体験」高知県立美術館、経緯含め公開も検討

贋作の疑いが浮上していた県立美術館所蔵の絵画について、高知県は3月14日、贋作と判断したと発表しました。

県立美術館が約30年前に1800万円で購入した油彩画「少女と白鳥」。作者はドイツの画家ハインリヒ・カンペンドンクといわれています。

ところが2024年6月、この作品がヴォルフガング・ベルトラッキ氏による贋作であるという疑惑が浮上。

3月14日に開かれた県議会の危機管理文化厚生委員会で、県文化国際課の澤村則和課長が作品が贋作であると判断したことを報告しました。

県文化国際課・澤村則和課長:
「調査の最終報告を受けまして県及び美術館としては当該作品は贋作であると判断をしました。また、この作者はヴォルフガング・ベルトラッキの可能性が高いと考えています。」

委員からは購入からの経緯などをしっかり説明したうえで、一般公開に臨んでほしいという意見などが出ていました。

県文化国際課・澤村則和課長:
「結果として贋作であったことが非常に残念ではありますけど。購入の経緯であるとか、その後の経緯も含めて一般の県民の方にも知っていただくことが必要ではないかというふうに考えております」

作品を所蔵する高知県立美術館は。

高知県立美術館・奥野克仁学芸員
「いろいろご心配をおかけした皆さんには本当に申し訳ない。専門家が何人かかってもその作品を偽物だと看破することができなくて、結局、科学的な調査にしか頼ることが出来なかったというぐらい力を持った作品に相対することになって、ある意味では得難い体験だった」

県は、購入先の画廊に対し返金の請求を念頭に交渉する方針で、経緯を含め2025年夏ごろに作品を一般公開したいとしています。

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