生成AIがトンボの先生に!答えの精度は低いものの来館者増に期待・四万十市で実証実験【高知】
2025年3月11日(火) PM8時45分 <PM8時48分 更新>
生成AIを活用した「AIトンボ先生」の実証実験が3月2日から四万十市トンボ自然公園にある「四万十川学遊館あきついお」で行われています。
“AIトンボ先生”のモデルは杉村光俊さん。公園を管理するトンボと自然を考える会の常任理事でトンボの研究と保護活動を続ける第一人者です。
以前から交流のあった情報通信会社のSTNetが四万十川学遊館の魅力アップにつながればと韓国のITベンチャーと“AI先生”を共同で研究。杉村さんが関わった100冊以上の著作物をAIが学習し彼の姿と音声を再現したアバターを組み合わせて質問に答えます。
来館者が「高知県には何種類のトンボが住んでいるんですか」と質問すると、アバターは「50種類以上」と回答。このやり取りに対して、杉村さんは「どっから取ってきたんだろうね、この数字。一応われわれは、いま、94ということにしています。入力されているデータが少ないので正確には出てこないのかな。」と話しています。
まだ答えの精度が低く修正が必要ですが、杉村さんは今後、AIトンボ先生が実用化すれば、来館者の増加につながるのではと期待を寄せています。
杉村光俊さん:
「入館者が少ないですけども、ネイチャーのことよりも今からはAIとか機械の好きな方が多いので、そういうところから入ってもらって、新たな疑問をここで解決してもらう流れができれば」
AIトンボ先生の実証実験は3月30日まで行われ、その後、実用可能かどうかの研究を進めるということです。