2月16日に開幕戦を迎える、サッカーJ3・高知ユナイテッドSC。チームを率いる秋田新監督の素顔、そして注目の選手は？シーズン開幕を前にじっくりと話を聞きました。

秋田監督と鍛治屋アナウンサー：
「よろしくお願いします」

秋田豊監督：
Q.開幕直前の今の気持ちは？
「いろんな経験してるからね。結果を出せると自分としては思ってる」

秋田監督の自信の裏付けはJリーグでの実績と経験です。現役時代は鹿島アントラーズや日本代表でディフェンダーとして活躍。監督としては岩手グルージャ盛岡をJ3からJ2へと昇格させました。

そんなJリーグを知り尽くした男が今シーズンから高知ユナイテッドを率いる！！ということで、その素顔に迫るべく、質問に「マル」と「バツ」でインタビューに答えてもらいました。

1問目：高知での生活が1カ月ほど経ちましたが、長く暮らしていた岩手の生活が恋しいと思うことがある？

秋田豊監督の答えは…バツ！

秋田豊監督：
「全くないです。岩手の方がよかったって思って何が起こる？これから高知でいろんなことを経験して楽しめるってなったら、高知のことが好きになるんじゃない」

続いては、高知ユナイテッドの新しいユニホームにもプリントされている“あの人物”にちなんだ質問。

2問目：5年後には自分が坂本龍馬のような偉人になっている？

秋田豊監督の答えはまたもや「バツ」でした。

秋田豊監督：
「そんな偉人になれるわけないじゃん（笑）。坂本龍馬だよ？そんなんなれるわけがない。おこがましい、高知の人怒っちゃうよ？」

秋田監督の厳しい？ツッコミに怯んだ鍛治屋アナウンサーは…

鍛治屋明香アナウンサー：
「マルバツ（の質問）を終わらせていただきたいと思います…」
秋田豊監督：
「はやっ！（笑）」

気を取り直して、ここからは更に深掘りした質問をしていきます。

3問目：J3はどんな場所？

秋田豊監督：
「J3は選手がステップアップする場所でもあるし、若手が成長できる場でもある」

4問目：平均年齢が24.3歳、若手選手が多いチームを率いていて感じることは？

秋田豊監督：
「結構選手たちが素直で、いろんなこと吸収してくれるから楽しい。1＋1は2だよねって今、高知ユナイテッドで言うと『そうですよ』っていうふうに簡単に言ってくれるんで、伝えようとすることがスッと耳に入ってくれる」

そんな秋田監督、理想の選手像があります。

秋田豊監督：
「特徴があってほしい。例えばヘディングが強いとか、足が速いとか、シュートがうまいとか、それが2つあったらいいかな。それがチームの中、J3の中で一番すごいっていうのがあると一番いいね。だけどなかなかそこまではないので、1個でいいんでそういう誰にも負けないものを持つ」

秋田監督が言う「特徴のある選手」とは？チーム内で注目の選手を3人教えてもらいました。まず1人目はー

秋田豊監督：
「東家選手は背が高くて、身体能力があって、動けてパンチ力もある。何で高知ユナイテッドにいるの？っていう選手」

初めに名前が挙がった、3年目の東家聡樹選手は185センチの長身が武器のフォワードで、2024年はJFLのリーグ戦で6得点を決めています。

しかし秋田監督はこう続けます。

秋田豊監督：
「でも高知ユナイテッドにいる理由がある。そこをしっかりと改善をしていく、改善させるっていうことが彼の成長につながるし、これが逆にチームが勝つことができる理由になってくると思う」

続いて2人目はー

秋田豊監督：「三好麟大」

三好麟大選手は大阪・阪南大学から新加入、21歳の若きミッドフィールダーです。秋田監督が就任した2024年12月時点で選手の補強はほとんど終わっていましたが、三好選手のプレーを実際に見た秋田監督が直接ラブコールを送ったそうです。

秋田豊監督：
「ん？っていうふうにビビッときたんで、そしたらやっぱりいいね」
Q.三好選手の注目は？
「スピードだね。速いよ。動くし。スピードあって動けるってなかなかできない。だけどそれができる選手なので面白いと思います」

そして3人目の選手は。

秋田豊監督：「ドリブラーの須藤」

秋田監督がかつて11年間プレーしたJ1・鹿島アントラーズから期限付きで移籍してきたミッドフィールダーの須藤直輝選手。秋田監督は須藤選手のドリブルや運動量を高く評価しています。

秋田豊監督：
「やっぱり得点に絡んでほしいかな。守備もできるので、そこもしっかりとやってもらいながら、チャンスで得点もそうだし、年間5点ぐらいは取ってほしいかな。得点とアシストっていうところ。アシストだったら10点ぐらいできるだけの力は持っている」

最後に、秋田監督が掲げるスローガンを教えてもらいました。

秋田豊監督：
「キープオンハードスピリッツ。強い気持ちを持ち続けること。人生いいことばかりじゃないので、いい時も悪い時もあるし、そういう時でも自分を信じて強い気持ちを持ち続けて生きていくっていうことですね」

「ハードスピリッツ」。強い気持ちをもって最後まで戦い続けること。高知ユナイテッドの「J初陣」までもうすぐです！

【2025年2月13日放送】