藤井聡太七冠、高知で21年ぶりのタイトル戦に挑む!島井咲緒里女流二段が語る見所「絶対に大熱戦に」
2025年1月31日(金) PM7時56分 <2月4日 AM11時55分 更新>

高知県南国市出身の女流棋士、島井咲緒里女流二段が1月31日、情報番組「プライムこうちF」に出演し、2月2日に高知市で開催される将棋の棋王戦第一局について語りました。
島井さんは15歳で高知県初の女流棋士としてデビュー。日本女子プロ将棋協会・LPSAの立ち上げに参加し、現在は業務執行理事を務めています。
島井さんは番組内で「久々に高知でタイトル戦が開催されるので、本当に驚きました。めったにない珍しいことなので、すごく嬉しいです」と喜びを語りました。高知でのタイトル戦開催は2004年以来、実に21年ぶりとなります。
現在七冠のタイトルを保持する藤井聡太棋王が高知で対局することで、注目度は一層高まっています。島井さんは「将棋ファンはもちろん大喜びですし、将棋をやらない方も『藤井七冠が来るんや』って声をかけられたりして、すごく注目されているなと感じます」と話しました。
島井さんは過去に藤井七冠と会ったことがあり、その時の印象について「優しい柔らかい感じ」と語り、共通の趣味である音楽グループ「スピッツ」の話題で会話を交わしたエピソードも披露しました。
島井さん:
結構こちらも緊張しちゃって、なんか話しかけたいなっていうので無理やりひねり出して。藤井さんが一番好きな『魔女旅に出る』という曲をさっき聴きながら来ましたって言ったら「あ、そうですか。ふふふ」みたいな感じで。
島井さんは、2月2日の棋王戦第一局の大盤解説会で聞き手を務めます。さらに、師匠である森けい二九段が立会人を務めることについて「個人的にもなかなかない機会ですので、非常に嬉しくて楽しみにしています」と期待を寄せています。
今回の対局の見どころについて、島井さんは「将棋界トップに君臨している藤井七冠の強さと、挑戦者の増田康宏八段の実力に注目してほしい」と語ります。増田八段は27歳の若手で、幼少期から天才少年と呼ばれた実力者、今回が初めてのタイトル挑戦となります。「絶対に大熱戦になることは間違いありません」と、島井さんは熱く語りました。
今回の高知でのタイトル戦開催を、将棋の魅力を広める絶好の機会と捉える島井さん。「県外からもたくさんの方がいらっしゃると思いますが、将棋ファン以外の方でも、見るだけでも楽しんでもらえる時代です。将棋に触れて、自分なりの楽しみ方を見つけていただければ嬉しいです」とコメントしました。
高知県では、タイトル戦に先立ち、子ども棋王戦や入門教室なども開催され、将棋熱が高まっています。21年ぶりの高知でのタイトル戦となる今回の棋王戦。藤井七冠の強さと、挑戦者の増田八段の実力が激突する熱戦に、高知県民はもちろん、全国の将棋ファンの注目が集まっています。