画像

  • 画像
  • 画像
  • 画像

News- 高知のニュース

日本初!横になれる「フルフラット」高速バスが高知で誕生「安いけどキツい」常識を覆す

これまでの常識を変える《メイドインこうち》の高速バスが誕生しました。その特徴は「フルフラット」リクライニング。気になるその乗り心地を取材しました。

バスの車内に所狭しと並ぶのはベッド…ではありません。日本初となる、バス専用のフルフラットシートです。

高知駅前観光が「海外にある寝台バスを日本で実現できないか」という思いから、高知に本社を置く産業機械メーカーなど2社と協力して、9年の歳月をかけて製作。30日、完成を記念して発表会が行われました。

シートの構造は、前後に並んだ座席が可動式になっていて、上下2段のフルフラットに変身。長時間座り続けなければならない夜間の高速バスを快適に過ごすことが可能です。

また、ホテル代の高騰により高速バスの需要がこれまで以上に高まる中、「移動するカプセルホテル」として期待されます。

気になる乗り心地ならぬ”寝心地”を記者が体験します。

金子二郎記者:
「寝返りを打つのは厳しそうですが、天井の高さはゆとりがありますね」

国土交通省は2024年11月、フルフラットシートを装備する高速バスに対し「安全性に関するガイドライン」を発表。万が一の事故に備えてシートベルトや転落防止のプレート、衝撃吸収のクッションの設置などを義務付けました。今回のバスはそのガイドラインに適合した第一号になります。

高知駅前観光は、高知から東京までの運賃を、通常座席の約4割増しとなる1万4000円程度でこの秋から本格運用する予定です。

高知駅前観光 梅原章利社長:
「高速バスは『安いけどきつい』というイメージがこびりついております。このシートを全国に展開することによって『高速バス、選択肢としていいんじゃないの』と思ってくれる人が全国に増えていくこと、それによってバス業界全体が盛り上がっていくこと、そして移動する方々に快適な移動を提供できること、そういったことが達成できれば良いなと考えております」

3月4日からは、東京まで週に1回往復する試験運行をスタート。価格は7300円で、本格運用に向け情報収集に役立てます。

さらに、高知だけでなく全国の高速バス会社にもシートを販売する予定で、年内にバス6台分の生産を目指します。

高知生まれの「快適バス」が全国のスタンダードになるかもしれません。

最近のニュース