《ガザの家族を高知に》南国市出身モハメドさん帰国、日本語学ぶ龍馬学園グローバル校舎を見学
2025年1月8日(水) PM6時57分 <PM7時55分 更新>
戦禍にさらされるパレスチナ自治区ガザに住む家族を高知に避難させようと、南国市出身の男性がアラブ首長国連邦から高知に帰ってきました。
モハメドさん到着:
「みなさんご存知の通りパレスチナのラファなどガザ地区はほとんど崩壊していて再建するのは15年以上はかかるのではないか」
1月8日朝、高知龍馬空港の到着ロビーに姿を見せたのは南国市出身のモハメド・アルダフディーさんです。
モハメドさんは父親が高知大学医学部に留学中、高知で生まれ日本国籍を得ましたが、1歳の時に一家はパレスチナ自治区ガザに戻ります。高校卒業後、マレーシアとトルコの大学に留学した後、先月アラブ首長国連邦の大学を卒業しました。
しかし留学中にイスラエルによるガザへの攻撃が始まり、両親と姉家族、妹の8人は現在もガザで避難所生活を送っています。モハメドさんが今回高知に帰ってきたのは家族を高知に避難させたいという思いからです。
モハメドさん:「今回帰ってくる時は、家に帰ってきた気分で帰って来られました。まずは家族の安全を願っています。そして国際関係の仕事に就くために勉強を頑張りたいです。高知は自分の第二のふるさとなのでここで頑張りたいです」
日本国籍を持つモハメドさんですが、高知で暮らしていたのは1歳までで日本語は話せません。ガザの家族を高知に迎え入れるためにはまず、モハメドさん自身が高知で働き、生活する基盤をつくらなければなりません。
そのためには日本語の勉強が必要です。モハメドさんが支援者らとともに向かったのは高知市小津町の龍馬学園グローバル校舎です。8日は進学を予定している日本語学科の授業を見学しました。
モハメドさん:
「さっきしゃべった子たちも、来て3カ月くらいですけど、みんな勉強していて、ここの学校で勉強できそう。違う国の言葉を学ぶ経験は今までもあるので、ここの学校でも頑張れそう。将来は自分の日本語力によって変わってくると思います。僕は日本人なので日本語をどれだけしゃべれるかというのは、これから頑張らないといけない」
龍馬学園の学生寮に入ったモハメドさん。家族を高知に迎え入れるための新たな生活が始まりました。