「水泳授業を選択可能に」との提案も…プール死亡事故受けて高知市議会臨時会開会
2024年7月30日(火) PM6時47分
高知市の児童が水泳の授業中に溺れて亡くなったことを受け検証委員会を設置するための臨時市議会が開会しました。
7月5日高知市・長浜小学校4年の男子児童が近隣の中学校プールで行われた水泳の授業中に溺れて亡くなりました。
「黙とう」
7月30日に開会した臨時市議会には事故検証委員会を立ち上げるための条例案のほか、委員報酬や事務経費など一般会計で1100万円の補正予算案が提出されました。議員から覚悟を問われ桑名市長と市の松下教育長は-
桑名市長:「今後も教育長とともに先頭に立ち、全庁を挙げて取り組んでいかなければならないと、強く決意をしております」
松下整高知市教育長:「私が先頭に立ち教育委員会の各課、市長部局・県教育委員会とも連携しながら総力を挙げて調査を行い、詳細な資料を検証委員会に提出できるよう努めてまいります」
さらに、質疑ではこんなやりとりも。
迫哲郎議員:
「児童生徒の身体的・心理的条件または保護者の意向等に対応し、実技の水泳授業への参加を選択可能とすることなど、子供の意向・権利を尊重する件を諮問項目に含むものとしていただきたいと思うが、市長の認識をお伺いいたします」
桑名高知市長:
「学習指導要領には生涯にわたって心身の健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現すると示されており、そのためには児童生徒に水に親しむ喜びを味わわせること発達段階に応じた水泳授業を行うことは必要なことと考えております」
このように述べ、「今回の事故は安全であるべき学校の授業中に発生した。全ての子供が水泳授業に参加できるように安全な環境を整えることが大切」との見解を示しました。
臨時市議会は31日も開かれ、議案の採決が行われます。