画像

  • 画像
  • 画像
  • 画像
  • 画像

News- 高知のニュース

《光るサンゴ》の完全養殖に成功!観賞用で人気の「ヒユサンゴ」水槽で産卵、孫世代が成長中【高知】

大月町の黒潮生物研究所が鑑賞用として人気が高い「光るサンゴ」ヒユサンゴの完全養殖に成功しました。

澤村栄治カメラマン:
「水槽の中で光っているもの、何かわかりますか?実はサンゴなんです」
光るサンゴ・ヒユサンゴは特殊なライトを当てると神秘的な蛍光色の光を発します。

大月町の黒潮生物研究所が国の絶滅危惧種に指定されているヒユサンゴの完全養殖にこのほど成功しました。

目崎拓真所長:
「わが子のようにうれしかったというか、ようやく孫ができたかなと思ってうれしかったです」
目崎所長の言う「孫」とはもちろん「サンゴの孫」のことです。

研究所がヒユサンゴの養殖の研究を始めたのは2010年。野生の個体を研究所の水槽に移し、3年後に初めて産卵を確認しました。

ヒユサンゴは雌雄同体で卵と精子の入ったバンドルというカプセル状のものを放出し受精させます。卵から生まれた個体が成長し、さらに産卵して孫世代が生まれたことをおととし8月に確認。孫世代も成長を続けていてヒユサンゴの完全養殖が成功しました。

研究開始から14年…手探りの連続だったといいます。
目崎拓真所長:
「時々、毎年卵を産まなかったりとか、まだまだわかってないことも多いです。どういうふうに成長するかという情報もなかったので、慎重にいろいろ試しながら育ててきました」

水質の管理やエサのやり方など苦労が多かったといいます。

目崎拓真所長:
「ヒユサンゴは観賞用に非常に人気のあるサンゴで、野生のものが海から取られているので、そういった場所では生息個体が減っている可能性が危惧されています」

完全養殖によって、乱獲で絶滅の危機にあるヒユサンゴを守りたいというのが目崎所長の願いです。

目崎拓真所長:
「海外で観賞用に取られているサンゴのエリアなどで養殖技術を伝えて、世界で陸上養殖したものを観賞用にしていけるような取り組みを続けていきたい」

最近のニュース