《ダンボール女子》が手掛けるアート「こんなのできるんだ!」サックスもラーメンも《リアル》に再現
2024年6月5日(水) PM8時00分
誰もが知っている身近な「アレ」が材料です。高知県南国市でユニークな作品展が開かれています。
矢野愛優記者
「会場に入ってまず目に飛び込むのが、今にも音色が聞こえてきそうなほどリアルなアルトサックス。実はこれ、ダンボールでできているんです」
南国市の海洋堂スペースファクトリーなんこくで開かれている作品展「ダンボール女子アートワーク」。腕時計や食べ物などダンボールで作った作品32点が展示されています。
玉井さん、こちらは何か分かりますよね?
そう、インスタントラーメンです。
よく見ると、中の具材まで忠実に再現しているんです。他にも、スニーカーは…履ける!?ガスマスクも・・・装着可!
作品を作ったのは和歌山出身で「ダンボール女子」として知られるクリエイターの大野萌菜美さん。大学時代に大阪の海洋堂でアルバイトをしていた縁がきっかけで今回の作品展が実現しました。
南国市から:
「身近な素材のダンボールでここまで精巧に作るってすごいなって思って」
矢野愛優記者:
「こちらは浮世絵をモチーフにした作品です。うねる波と大きな骸骨の間には小さく富士山も描かれています」
「富嶽三十六景」を思わせるこちらの作品。骨の一本一本から力強さを感じる妖怪「がしゃどくろ」に加え細かな波しぶきなどこだわりが詰まっています。ほかにもダンボールの形をそのまま活用したキャタピラーや運転席のハンドルなど細部にわたって再現したマニア必見の「戦車シリーズ」なども展示されています。
海洋堂高知 鍋島一機さん:
「ダンボールって直線的な物なんですけど丸いもの、曲がったものをうまく再現しているのが素晴らしいですよね」
「お子さんもそうですけど大人の方も『こんなのできるんだ』と驚きをもって見ていただきたい」
会期中は県内のダンボールメーカーなどが販売する工作キットも購入できます。また実際に遊ぶことのできるコーナーや武将になりきれる甲冑セットなど、ダンボールの魅力を見て、触って体験できます。
南国市から:
5歳「たのしかった」「(ダンボールで)すべり台とか作ってみたい」
父「上の子が作るのが好きなので買ってみんなで一緒に作ってみたいなと思います」
作品展は海洋堂スペースファクトリーなんこくで7月8日まで開かれています。
(入場料無料)