土佐和紙で魅せる絵画展「他のものでは出せない風合いが出てていい」いの町紙の博物館【高知】
2024年3月8日(金) PM7時15分
土佐和紙に描いた絵画の作品展が高知県いの町の紙の博物館で開かれています。
宮城県の女性が描いた水彩画。雪の中、身を寄せ合うつがいの鳥の仲睦まじさが温かい空気を作り出しています。
いの町紙の博物館で開かれている毎年恒例の『全国土佐和紙はがき絵展』。今年(2024年)は、日本をはじめ香港・アメリカから寄せられた520点が展示されていて、作者は3歳から89歳までと幅広い年齢層に広がっています。
69歳の男性の作品「帰港」は、夕焼けのグラデーションがノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。
大賞に輝いたのは、鮮やかな青の花びらが印象的な作品。こちらを見つめる犬の青い目が何かを訴えてきます。凹凸のある和紙ならではの質感を生かして色の濃淡や線を繊細に描いたところが評価されました。
いの町から訪れた人
「本当にびっくりするほど本物のようにも見えて」
愛媛から訪れた人
「いいにじみ具合が出てて、びっくりしながら見てた。なかなか他のものでは出せない風合いが出てていいなと思います」
全国土佐和紙はがき絵展は、3月31日までいの町紙の博物館で開かれています。