画像

  • 画像
  • 画像
  • 画像
  • 画像

News- 高知のニュース

水不足で四万十川がピンチ! 佐田沈下橋下は石だらけ 屋形船業者が悲鳴 【高知】

hotoriCOFFEE 伊吹美乃さん
「(客から)いつもこんな感じながですか?って聞かれるのがすごく悲しい」
四万十川のほとりにたたずむコーヒー店、hotoriCOFFEEのスタッフがこう話すわけは…

澤村 栄治記者
「佐田の沈下橋の下にいますが、見てください、水がありません。見渡す限り、石だらけです」

水が消え、川底の石があらわに…国の名水百選に選定されている四万十川。四万十市の佐田沈下橋周辺は、美しい川と橋のコラボが楽しめるとあって、毎年多くの県外客が訪れる人気観光スポットですが、川の様子を見てみると、手前側は水がまったくなく石がごろごろと転がっていて、水が流れているのは奥の一部だけ。かつての風景が嘘のようです。

澤村 栄治記者
「普段ここは水が流れている場所なんですが、今では歩くことができます」

川を管理する中村河川国道事務所によりますと、四万十川流域で10月1カ月の間に降った雨の量はかなり少なく、降水量は32ミリ、平年の10%です。この影響で水位が下がり佐田沈下橋付近では水の流れが消える事態が発生。

20年前から四万十川で屋形船を運航している荒地さんは、ルートを少し変えて石にぶつからないように気を付けているそうです。

屋形船さこや 荒地秀明さん
「今までにないぐらい渇水状態、水位も下がっています。当然これだけ水量が少ないと限られた場所しか通れないので、アユの産卵にも、もしかしたら影響があるかも」

高知地方気象台によりますと水不足は高知県内全域で発生していて、10月1カ月の雨の量は、高知市で平年の14%、宿毛市で15%、最も多かった土佐清水市でも22%でした。あす10日は県内全域で雨の予報ですが、11月1カ月の降水量については「平年並みか少ない」としています。

美しい四万十川は、一体いつ戻ってくるのでしょうか。