あなたの知らない《高知城》企画展で「新たな発見」動物園&三ノ丸も 12月10日まで
2023年10月6日(金) PM8時00分
高知城歴史博物館で企画展『高知公園150年 高知城~未来へ伝えたい地域の宝~』が開催されています。
土佐藩主の居城だった高知城が明治政府に公園と認められて2023年で150年ということから、普段見ることができない高知城ゆかりの資料、約100点を展示しています。
そのうちのひとつが江戸時代後期の城の通行手形。藩主に仕えていた医師の家来に与えられていたもので、薬や医療用具を運ぶために1日中いつでも出入りが許可されていました。
高知城歴史博物館・横山和弘 副館長:
高知城の手形って今までどういうものか分からなかった。今回、初めて紹介させていただくことで、「こんな形をしてたんだな」というのがよく分かる。江戸時代の雰囲気がよく分かるものと思っています。
また、これまで知られていなかった高知城の風景写真、約30点を見ることができます。明治時代の初期に撮られたと推定される写真には、今では見られないものが写っています。
高知城歴史博物館・横山和弘 副館長:
三ノ丸の御殿が写っているところが大変貴重。江戸時代では、立派な御殿の屋根が天守よりも圧倒するくらいな感じで、追手筋の方から見えていたのがよく分かる、大変貴重な写真
左側に天守が、右上には今はない三ノ丸御殿が写っています。三ノ丸御殿は土佐藩の重要な儀式などを行う場所でしたが、公園になった1873年頃に取り壊されてしまいました。
東京からの来館者:
なんで(三ノ丸御殿が)ないんだろうと思っていたので、ここで理由とかも知れましたし、私としては新たな発見。おもしろいと思いました
1993年まであった「高知市立動物園」の写真もあります。当時はゾウやクジャクが飼育されていました。
高知城歴史博物館・横山和弘 副館長:
高知城を再発見していただくといいますか、高知城との新たな出合いが企画展の資料にはあると思います。改めて高知城に関心をもっていただくきっかけになるとうれしいと思います。初めて公開させていただくものもありますので、ご覧いただけたらと思います。
企画展は高知城歴史博物館で12月10日まで開かれています。